日本ホラー小説大賞“短編賞”集成 1 角川ホラー文庫

小林泰三

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041143827
ISBN 10 : 4041143829
フォーマット
出版社
発行年月
2023年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
400p;15

内容詳細

1994年から2011年まで日本ホラー小説大賞に設けられていた“短編賞”部門。賞の30周年を記念し、集成として名作が復活!玩具修理者は壊れた人形も、死んだ猫も直してくれる―。小林泰三の色褪せないデビュー作「玩具修理者」。「10年に1人の才能」と絶賛された沙藤一樹が描く、ゴミだらけの橋で見つかった1本のテープの物語「D‐ブリッジ・テープ」など計5編を収録。“大賞”とは異なる魅力があふれた究極のホラー短編集!

【著者紹介】
小林泰三 : 1962年京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第二回日本ホラー小説大賞“短編賞”を受賞しデビュー。98年「海を見る人」で第十回SFマガジン読者賞国内部門を、2014年『アリス殺し』で啓文堂文芸書大賞を受賞。20年11月、逝去

沙藤一樹著 : 1974年兵庫県生まれ。早稲田大学商学部中退。大学在学中の97年、「D‐ブリッジ・テープ」で第四回日本ホラー小説大賞“短編賞”を受賞しデビュー

朱川湊人 : 1963年大阪府生まれ。慶應義塾大学卒業後、出版社勤務を経て2002年、「フクロウ男」で第四十一回オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。03年「白い部屋で月の歌を」で第十回日本ホラー小説大賞“短編賞”を受賞。05年『花まんま』にて第百三十三回直木賞を受賞

森山東 : 1958年京都府生まれ。大阪大学人間科学部卒。2004年「お見世出し」で第十一回日本ホラー小説大賞“短編賞”を受賞しデビュー。20年1月、逝去

あせごのまん : 1962年高知県生まれ。関西学院大学大学院文学研究科博士課程後期課程満期退学。2005年「余は如何にして服部ヒロシとなりしか」で第十二回日本ホラー小説大賞“短編賞”を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • yukaring さん

    グロテスクなものも多いが《ホラー小説短編賞》を受賞しただけあってかなり粒ぞろいな短編集。言わずとしれた小林さんの『玩具修理者』は何度読んでも不気味な展開とゾッとさせられるラストが色褪せない傑作。また京都の花街で舞妓としてデビューする晴れの日。死んだ女性の霊が現れる『お店世出し』はオチが秀逸でクオリティの高い作品。ゴミが溢れた橋で見つかった少年の死体と1本のテープ。このテープの内容の胸の悪くなるような描写の悲惨さは読む人の心を抉る『Dーブリッジ・テープ』など不気味な味わいがクセになるホラー5編。

  • tonpie さん

    公募新人賞の受賞作を5作品集めたものなので、一点突破のエナジーを感じる作品ばかり。ホラー読んでおかしいけど、清々しい元気をいただけました。それと、「恐怖」は時代の旬の感性に反応する部分もあるんだな、ということを認識しました。上巻は1995 〜2005年。失礼ながら個人的なランキングつけてみた。 ●1位 お見世出し 森山東 いじめで自殺した京都の舞子の怪談。古典的と言いたくなるほど話の展開がうまい。京都弁の舞子の語りも素晴らしく機能している。人情噺的に落ちそうで落ちないセンスも良い。頭抜けて完成度高い。↓

  • あたびー さん

    既読積読のものもあるけれどもやはりここは買っとかないと、と買った。5人の作者のうち、2人も物故者であるというのが悲しい。小林泰三「玩具修理者」はやはり傑作。沙藤一樹「D・ブリッジ・テープ」には圧倒された。朱川湊人「白い部屋で月の歌を」はグロテスクな中に澄み切った美しさがある。森山東「お見世出し」の語り口は目の前に舞妓さんが立ち現れるような滑らかさ。あせごのまん「余は如何にして服部ヒロシとなりしか」不条理の中に男のどうしようもない情けなさが浮かんでいる怪作。

  • 佐倉 さん

    ホラー小説大賞の歴史を短編で追体験できる一冊。その時代の恐怖の在り方と強く寄り添ったパワーのある作品が多め。『玩具修理者』小林泰三は既読。ネタが割れていても恐怖と話の完成度は全く遜色しない。『Dブリッジテープ』沙藤一樹は一種のディストピア小説か。誰にも省みられない場所で孤独に死へと向かう少年の絶望感を描く。『白い部屋で月の歌を』朱川湊人は霊能者の話であり哀しいピノキオでもあり…という救いのない読後感。『お見出し』森山東は京都を舞台にした怪談小説。やはり体験を語るという形式は時代に左右されない普遍性がある。

  • tomomo さん

    図書館本 タイトル通り日本ホラー小説大賞短編賞を集めた作品⁡ 上記5本の短編賞だけど、載ってない回が気になる ⁡ 森山東さんは既読、小林泰三さんのデビュー作は読んだことなくて、今回やっと読めた〜⁡ 小林さんと沙藤さん確かにホラーだけど、グロ…⁡ 朱川さんの作品がびっくりして好きだった!⁡ ⁡ 1994年から2011年まで設けられていて、現在は存在しない短編賞⁡ やっぱり長編の方が好きで。。⁡ 私には微妙な1冊←ごめんなさい⁡

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

小林泰三

デジタル復元師、鑑賞学者。1966年、東京都生まれ。大学卒業時に学芸員の資格を取得。大手印刷会社で美術のハイビジョン番組に携わる。美術の知識と美術業界のノウハウを駆使して、美術品のデジタル復元を手掛ける。その先駆者として高く評価され、ハイビジョンアワード、マルチメディアグランプリ、ユネスコシネマフェ

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品