ティンカー・ベル殺し 創元クライム・クラブ

小林泰三

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488025649
ISBN 10 : 4488025641
フォーマット
出版社
発行年月
2020年06月
日本
追加情報
:
288p;20

内容詳細

日常では理系の大学院生、しかし夢の中では間抜けな〈蜥蜴のビル〉となって不可思議な世界を渡り歩いている井森建。彼はある日の夢の中で、ピーター・パンという無邪気な少年とウェンディという優しい少女、そして妖精ティンカー・ベルに拾われる。彼らに連れられてやってきたのは、海賊や妖精をカジュアル感覚で殺して回るピーター・パンによって修羅の国と化した〈ネヴァーランド〉という場所だった……『アリス殺し』シリーズ第四弾!


【著者紹介】
小林泰三 : 1962年、京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞し、デビュー。98年「海を見る人」が第10回SFマガジン読者賞(国内部門)を受賞し、同短編を表題作とした2002年刊の短編集は、第22回日本SF大賞候補作となった『ΑΩ(アルファ・オメガ)』に続き、第23回日本SF大賞候補作となる。『天獄と地国』『ウルトラマンF』でそれぞれ第43回、第48回星雲賞(日本長編部門)を、また、『アリス殺し』で2014年啓文堂書店文芸書大賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • nobby さん

    警告!今作は“ネヴァーランドの英雄”に憧れる子供達と“大人になれない男”を地で行く者には心の準備が必要です…まさに鬼畜な暴君ピーター・パン君臨!ディズニーや児童文学イメージだけで読むとゾッとする違和感ばかりだろうが、原作に触れた直後で生々しく味わえたのは面白かった♬そしてまたシリーズ特徴のパラレルワールド設定がもう病みつき!富久鉤夫に鋳掛聖に賊島墨なんて人物名にワクワク止まらずして、結局また分かっているはずがヤラれた(笑)あからさまな倒叙と読ませて、いつのまにかの叙述に嘆息。なんか全体的に切なかったけど…

  • あも さん

    ○○殺しシリーズにピーター・パン(殺人狂のサイコパス)なんかぶっ込んだら絶対面白いに決まってる。そして思った以上に面白かった。しかし、ピーターは予想以上にキレッキレ(色んな意味で)。話の通じなさがビル以上で、流石のビルもキャラ食われ気味(比喩じゃない意味でも食われてたけど)だし、ティンカーベル虐殺シーンは半端なくエグくてヤスミンの筆が乗りに乗ってるし、今まで積み上げてきた設定を踏襲した上で単体でのエンタメとして昇華してるの本当素晴らしい。更にミステリとしての質も高い。次に不幸なビルが飛ばされるのはいずこ!

  • ちーたん さん

    ★★★☆☆メルヘンシリーズ第4弾。今回は夢の国ネヴァーランドの世界へ迷い込むビル。一方の井森は同窓会に参加中、雪山の宿でクローズド・サークル展開に!◆読む前に軽く〈ピーター・パン〉をおさらいしてから臨んだ。一般的に知られるピーター・パンは夢の国で子供達が冒険しフック船長を倒す物語。でも【本当は怖い童話】のひとつでもある。なのでヤスミンが描くピーター・パンは無邪気な暴君殺人鬼!ビル以下の知能ですぐ人殺すし威張っててパワハラマンだ〜そのためビルの愛くるしさも封印される事も多くいつもより少々物足りなかった💦

  • さっこ さん

    シリーズ第4弾。ビル以上に話が進まないピーターパン。虐殺が無ければボケ二人の漫才といった感じです。アーヴァタールと名前のリンクが分かりやすかったので想像しやすかったです。騙された部分もあとから思うとなるほど!といった感じです。ピーターパンのお話をじっくり知らないのですが、ピーターパンの設定にビックリしました。

  • カノコ さん

    シリーズ四作目、蜥蜴のビルが迷い込んだのは、残酷な少年・ピーターパンが迷子の子どもたちを従えるネヴァーランド。敵味方関係なく殺戮を繰り返すピーターパンを探偵役に、相変わらずの調子のビルをワトソン役に据えているので、いつも以上に秩序がない。しかし、今までの探偵たちよりもビルと上手くやれている気もする。ツッコミ不在の漫才のようだ。事件のトリック自体はシンプルだが、その分やられた感も強い。地球にいる井森側のストーリーがいつになく内容が厚く、それが全体に活きているのも良い。ラストのあの場面は怖すぎて震えた。

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人物・団体紹介

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小林泰三

デジタル復元師、鑑賞学者。1966年、東京都生まれ。大学卒業時に学芸員の資格を取得。大手印刷会社で美術のハイビジョン番組に携わる。美術の知識と美術業界のノウハウを駆使して、美術品のデジタル復元を手掛ける。その先駆者として高く評価され、ハイビジョンアワード、マルチメディアグランプリ、ユネスコシネマフェ

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