巣鴨プリズン 教誨師花山信勝と死刑戦犯の記録 中公文庫

小林弘忠

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122048898
ISBN 10 : 4122048893
フォーマット
出版社
発行年月
2007年07月
日本
追加情報
:
16cm,399p

内容詳細

敗戦直後、連合国軍によって巣鴨プリズンと名づけられた巣鴨拘置所に、数多くの人々が戦争犯罪人として収容された。三十四名の死刑囚の最期を看取った初代戦犯教誨師花山信勝は、東条英機、広田弘毅、そして若いBC級戦犯を見送る懊悩の日々のなか、戦争犯罪をどううけとめ、教導活動にあたったのか、心の軌跡をたどる。

目次 : 第1章 混乱と糾弾/ 第2章 つのる収容者のいらだち/ 第3章 教誨師の決断/ 第4章 懊悩の日々なおも/ 第5章 遺書の朗読/ 第6章 A級処刑と新聞報道/ 第7章 きょうも人が死ぬ日にて候/ 終章 孤独の影

【著者紹介】
小林弘忠 : 1937年、東京に生まれる。60年、早稲田大学教育学部卒業、毎日新聞社に入社。92年退社後、2002年まで立教大学、武蔵野女子大学などで講師をつとめ、現在はノンフィクション、江戸史を中心とした執筆活動を続ける。著書に『逃亡「油山事件」戦犯告白録』(毎日新聞社、日本エッセイスト・クラブ賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 風見鶏 さん

    読んでびっくりしたのは、あの池袋サンシャインがかつて巣鴨プリズンと呼ばれた拘置所の跡地だったということ。検索したらサンシャインが心霊スポットにされている。拘置所の跡地だから心霊スポットだなんて失礼極まりない安直な結びつけは、本書によって解かれるだろう。巣鴨プリズンは時代背景も相俟って、死刑囚が往生するために作られた桟橋のようなものだったのかもしれない。もちろん納得のいかない判決はなされるが、彼らをして心霊スポットだなんて勘違いも甚だしい。戦犯が釈放された後、そこは名を改めて刑場ですらなくなったのだから。

  • ビタミン さん

    ★★★☆☆(8/25)

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人物・団体紹介

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小林弘忠

1937年、東京都生まれ。毎日新聞社に入社、社会部、地方版編集長、メディア編成本部長などをつとめ、定年退職後ノンフィクションの著作活動をつづけている。2006年刊行の『逃亡』(毎日新聞社)で第54回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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