小林哲夫 (教育ジャーナリスト)

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女子学生はどう闘ってきたのか

小林哲夫 (教育ジャーナリスト)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784866251288
ISBN 10 : 486625128X
フォーマット
出版社
発行年月
2020年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
344p;19

内容詳細

『女子大生亡国論』から50年。その被差別の歴史を追いかけ、集大成。

目次 : 序章 世界中で女子学生は闘っている/ 第1章 2010年代後半、女子学生の怒り/ 第2章 女子学生怒りの源泉=「女子学生亡国論」の犯罪/ 第3章 女子学生、闘いの歴史―社会運動/ 第4章 女子学生の歴史1(1950年代、60年代の圧倒的な男社会のなかで生き抜く)/ 第5章 女子学生の歴史2(1970年代、事件はキャンパスでも市街でも起こった)/ 第6章 女子学生の歴史3(1980年代〜90年代、「女子大生ブーム」の光と影)/ 第7章 女子学生の歴史4(2000年代〜、女子学生急増。その背景と神話)/ 第8章 ミスコンと読者モデル 華麗な舞台の実像と虚像/ 第9章 女子学生、就活での闘い/ 第10章 女子学生が文化を創造する(小説、映画、音楽でインパクトを与えた女子学生たち)

【著者紹介】
小林哲夫 : 1960年神奈川県生まれ。教育ジャーナリスト。教育、社会問題を総合誌などに執筆。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読む前に思っていたよりも、かなり真面目な...

投稿日:2021/02/23 (火)

読む前に思っていたよりも、かなり真面目な内容だ。メディアなどに取り上げられた女子学生を辿りながら、男性社会ゆえの差別意識などをあぶり出す。 新聞・テレビ・雑誌などのメディアに取り上げられる“女子学生”像は、男性の願望としての側面と、男性の妬みの側面を持つケースが多いが、本書を読むと、それが分かってくる。問題なのは、それが男性に意識されず、社会全体の傾向みたいに思われていることだろう。 女子学生が、大学・短大の半数を占めているにも関わらず、先年の医学入試における“差別”が起きることを見れば、本書に示された問題を単に過去のものとしてしまうには無理がある。メディアでの露出を巧みに利用した女子学生がいたのも確かだが、心に傷をまったく負わなくて済んだというケースがどれほどあったのだろうか。

ねも さん | 兵庫県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Mc6ρ助 さん

    『「過去の失敗から学んで、街頭行動を日常の生活の延長に位置付けようとした。礼儀正しくデモをし、時間通り解散し・・帰る彼らに、革命の夢から覚めない オジサンたちは・・いらだつ。・・彼らの凍結した時代感覚に、わたしは心底うんざりする。かつて若者だった頃、わたしたちは『こんな社会にだれがした?』と親たちの世代に詰め寄った。いま、人生の過半を過ぎて、もし、若者から『こんな社会にだれがした?』と詰め寄られたら、申し開きができない立場にいる」(p111)』申し開きできない。この本、二次資料にすぎないは辛口に過ぎようか

  • kenitirokikuti さん

    図書館にて。あとがきから〈日本社会に閉塞性を感じることがある。窮屈感といってもいい。〉ぶっちゃけ、女は日本社会や日本の政治体制から疎外されているから、反体制になるべきみたいな具合▲1983年、フジのバラエティ番組『オールナイトフジ』(深夜、関東ローカル)がスタート。女子大生に司会や進行をやらせたもの。続いて読売テレビが『今夜なに色』、朝日テレビが『新伍と乙女の今夜もキュン!!』▲平成後半の変化。そもそも大学進学率自体が向上した。平成元年、男の大学進学率は33%、女は15%。現在はどちらも五割以上。…

  • もけうに さん

    統計に基づくデータ集という側面が強いが、それだけに客観的でフェアな内容。草創期の女子学生がいかに大変だったかがよくわかる。が、現代になってもまだまだ女性差別が根強く残るこの国の不甲斐なさ。多様な価値観・背景を持つ人々が公平に意見を闘わせてこそ、国の発展がある。他のOECD諸国に比べ、本当に日本は遅れている。

  • タフさん さん

    女性の社会進出に関心があり本書を手に取る。胸糞が悪いほどの性暴力が数々挙げられており、日本の異常さに反吐が出るほど嫌悪感を抱いた。現状を見れば少しずつ改善はされているが、まだまだ自分自身自覚していない先入観がそんざいしていることにもっと意識を張らないといけないと感じた。著者はあとがきで政治会にもっと女性がいたらこんな非合理的な政治はなかっただろうにという言及があったが、それは首がちぎれるほど同意する。

  • 必殺!パート仕事人 さん

    数値を交えて感情論ではなく論理的に説明されている。「記録に残しておく」という意味もあるそうだ。企業(あるいは国や公的機関)に雇用されるということでは、いつの時代も女性にとっては理不尽だった。 9章に雇用機会均等法は実効がなかったとあるが、施行前と後では世間の意識が絶対違う。直後に女子の就職実数が上がったのはバブル景気のせいというのは、そうなのだろう。

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