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アウシュヴィッツを志願した男ポーランド軍大尉、ビトルト・ピレツキは三度死ぬ

小林公二

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062194938
ISBN 10 : 4062194937
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2015
Japan

Content Description

『夜と霧』も描けなかったアウシュヴィッツの真実。祖国のため自ら収容所へ潜入し、脱出後は祖国に抹殺されたポーランド軍大尉の生涯

【著者紹介】
小林公二 : 1950年三重県生まれ。法学博士。上智大学卒業後、1981〜82年ポーランド国立トルン大学大学院留学。日本ポーランド協会元事務局長。現在までにアウシュヴィッツ訪問20回、ポーランド国内にあるアウシュヴィッツ以外の絶滅収容所5ヵ所をそれぞれ訪問3回。専門は平和研究。大学教員を経て、現在NPO活動に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 傘緑

    「(親ソ・ポーランド収容所)ここでの拷問に比べれば、アウシュビッツなど子供の遊びだ」このピレツキが最後に妻に残した言葉が英雄が英雄たりえなかったポーランドの悲劇の過酷さを伝えている。と同時に決して無辜の被害者たりえなかったポーランドの一面も、ピレツキがアウシュビッツから脱走し、祖国解放のために転戦していた際に、ユダヤ人が一掃された村での会話「…女駅員はうなずき、でもユダヤ人がすっかり片付いてせいせいしたわ、とこともなげに言った。この駅員のユダヤ人に対して抱く感情は、ポーランド人のごく平均的なものだった…」

  • Miyoshi Hirotaka

    ポーランドにとってドイツとソ連は前門の狼、後門の虎。さらに、不運にもヒトラーとスターリンという狡猾で残忍な独裁者の全盛期が重なった。孤立無援の中で計画されたのがアウシュビッツ解放作戦。自ら志願し、収容所内に組織とネットワークを作った。アウシュビッツを脱走すると次はワルシャワ蜂起に参加。戦後、ソ連の指導の下に共産化が進むと、英雄は危険分子と見なされ、逮捕、監禁された。そこは、アウシュビッツが子供の遊びに見える過酷な環境。みせしめ裁判で銃殺刑に。ベルリンの壁崩壊後、裁判資料の見直しが行われ、名誉が回復された。

  • 星落秋風五丈原

    多くの者が生きて出られないアウシュビッツを脱出したにも関わらずもっとも自分が愛する国家によって捕えられ殺されてしまったピレッキ。第二次大戦時、国が一時期消滅してしまったポーランドという国の悲劇を体現するような人。

  • テツ

    祖国ポーランドのために大戦中にアウシュビッツに潜り込み内部の様子を報告しおよそ千日間に渡り活動した後に脱出したポーランド軍大尉ピレツキ。ドイツと戦いソ連と戦い己の祖国を守るために戦い抜いた彼は戦後ソ連に支配され共産主義体制となった祖国ポーランドから反政府的、反社会的だと判断され処刑された。正義って何なのかな。守り抜こうと全てを擲った相手により死を賜るってどれだけ無念なんだろう。現在では彼の名誉は回復されているらしいけれど、魂が安らかであるように心から祈る。

  • スー

    145アウシュヴィッツの調査と地下組織の設立そして最終的にはアウシュヴィッツ解放の時に内部から呼応する準備の為に潜入し報告の為脱走した男ピレツキ大尉、こんな凄い事をなした人が居たなんて驚きました。そして杉原千畝はドイツとソ連の情報を収集する為に送り込まれた諜報員だったなんて‼️二度驚きです。過酷な収容所から命懸けの脱出を行い世界にナチスの悪行の実態を知らしめたのに待っていたのは大国間の思惑で祖国ポーランドはソ連に売られピレツキは反逆者とされ逮捕・拷問そして射殺だった。国に尽くしたのにこんな結末なんて酷い

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