横溝正史読本 角川文庫

小林信彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041382165
ISBN 10 : 4041382165
フォーマット
出版社
発行年月
2008年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,286p

商品説明

本書を読まずに横溝正史を語るなかれ!

名探偵・金田一耕助のモデルは? 『獄門島』『八墓村』ほかのトリックはどのように思いついたか? 作家・小林信彦氏相手に主要作品の舞台裏を初めて明かす!

内容詳細

名探偵金田一耕助のモデルは?『獄門島』『八つ墓村』ほかのトリックはどのように思いついたのか?―作家小林信彦を相手に、主要作品の詳細な舞台裏を初めて明かした、巨匠みずから空前絶後の内容と称する「対談四部作」、貴重なエッセイ「探偵茶話」、乱歩・安吾・彬光による横溝正史作品論と、資料的価値も高い伝説の名著が、ここに甦る。今回、新たに現代までの詳細な横溝正史年譜を加えた、ミステリファン必読の書。

目次 : 横溝正史の秘密(横溝正史/ 小林信彦)(「新青年」編集長時代から喀血まで/ 自作を語る/ 同時代作家の回想/ クリスティーの死と英米の作家たち)/ 資料1 探偵茶話(エッセイ)(横溝正史)/ 資料2 作品評(『本陣殺人事件』を評す(江戸川乱歩)/ 『蝶々殺人事件』について(「推理小説論」)(坂口安吾)/ 『獄門島』について(高木彬光))

【著者紹介】
小林信彦 : 1932年、東京生まれ。早大文学部卒。編集者をへて、作家としてデビュー。1973年『日本の喜劇人』で芸術選奨新人賞。2006年『うらなり』で菊池寛賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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 小林信彦との対談をメインに、氏曰く「探...

投稿日:2009/11/20 (金)

 小林信彦との対談をメインに、氏曰く「探偵小説」への思いが綴られた一冊。  モダニズム漂う大正末期頃の「新青年」を中心とした投稿・習作時代から「新青年」編集長時代における乱歩の代作秘話、昭和モダニズム時代を経て第二次大戦前の夢野久作、小栗虫太郎ら伝説の作家達との貴重なエピソード、戦争末期から戦後間もなくに練られ、満を持して発表した本格探偵小説の名作「蝶々殺人事件」、「本陣殺人事件」のエピソード、本格長編小説全盛時代のエピソード等、日本ミステリーファン必携の書。  正史はもとより、乱歩や久作、虫太郎に興味のある人への入門書としても最適!

白塗りのサル さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • へくとぱすかる さん

    小林信彦との対談による貴重な証言集。自ら書かなければ、永久に埋もれてしまう情報を、インタビューという形式が引き出してくれたわけである。話がときおり脱線するが、そこにまた知られざる実情が語られていく。「きのうクリスティーが死んで……」の一言に、すごい臨場感が。1975年の対談である。戦前のミステリ界の実情や横溝作品の制作裏話が楽しい。対談に袴で現れて、金田一スタイルを称したり、レインコートを着てコロンボを気取るなど、横溝正史がサービス精神にあふれた人柄だったこともうかがえる。乱歩や安吾による作品評も収録。

  • のびすけ さん

    横溝先生と小林信彦氏による4回の対談集。横溝作品についての対談はそのうち1回だけで、あとは出版社勤め時代のエピソードや、同時代の国内外の探偵作家たちを論じた内容。対談集の他、戦後間もない頃の先生のエッセイ、乱歩・安吾・彬光による横溝の作品評、最後に年譜を収録。横溝作品と先生ご本人の裏話的な内容でいえば、「金田一耕助のモノローグ」の方が面白かったかな。

  • **くま** さん

    マニア本。横溝作品はもちろん海外古典のネタバレ超大量なので、これから横溝や海外古典読む方はこれは後回しにしたほうがいいんじゃないかな〜。多分話を理解するのも難しいと思う。私はかなり読んでるほうなので問題なく楽しめました。乱歩ファンなので晩年の乱歩の話が切ない。古い版は横溝先生の日記つき、オープンすぎて受けた(笑)。安吾「不連続殺人事件」がスタイルズ荘だと横溝先生がおっしゃってて、私はナイルと思ったからびっくりしたけど、実はスタイルズ荘とナイルって似てるのね〜。それにしても横溝先生の柔和な笑顔には癒される!

  • Kouro-hou さん

    横溝正史じゃないんだけど横溝角川文庫でナンバリングされている1冊。通し番号99。赤い装丁のレア本「赤本」と黒い装丁の改訂版「黒本」(日記が削除されてる)がある。目玉は小林信彦と横溝正史の長編インタビュー。戦前戦後の日本探偵小説の黎明期や当時の作家達との交流話や、著作権?ベルヌ条約?何それ美味しい?な戦前雑誌事情の話もカオスで楽しい。有名古典ミステリも含めた絨毯爆撃的にネタバレ解説対談も濃くて良い。歴史資料的にも貴重な本なんですが、横溝文庫でコレは電子化されてなくて絶版状態なんですねえ…。

  • なつき さん

    横溝正史自身がこんなに面白い人だったとは。金田一シリーズが疎開先で書かれた事は知っていたが,それ以前に雑誌の編集を経験し海外の探偵小説、推理小説を深く読み込まれているのが良くわかる。戦前戦後の小説家たちとの交流も面白いが何より日本の探偵小説黎明期から今日までの歴史が面白い。

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人物・団体紹介

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小林信彦

1932(昭和7)年、東京・旧日本橋区米沢町(現・中央区東日本橋2丁目)に和菓子屋の長男として生れる。幼少期より、多くの舞台や映画に触れて育った。早稲田大学文学部英文科卒業後、江戸川乱歩の勧めで「宝石」に短篇小説や翻訳小説の批評を寄稿(中原弓彦名義)、「ヒッチコックマガジン」創刊編集長を務めたのち、

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