言葉の誕生を科学する 河出文庫

小川洋子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309412559
ISBN 10 : 4309412556
フォーマット
出版社
発行年月
2013年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
206p;15

内容詳細

人間が“言葉”を生み出した謎に、科学はどこまで迫れるのか? 鳥のさえずり、クジラの泣き声……言葉の原型をもとめて人類以前に遡り、人気作家と気鋭の科学者が、言語誕生の瞬間を探る!

【著者紹介】
小川洋子 : 1962年生まれ。1988年「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。91年「妊娠カレンダー」で芥川賞、2004年『博士の愛した数式』で読売文学賞、本屋大賞、2006年『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞を受賞

岡ノ谷一夫 : 1959年生まれ。東京大学大学院教授。ERATO情動情報プロジェクト統括、理化学研究所BSI連携チームリーダーを兼任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    小川洋子さんと、言語の発生を研究する岡ノ谷一夫氏とによる「言葉の誕生」をめぐる対談。私たちが通常言葉の発生をイメージする時、例えば山や川といった自然物に対して命名してゆく営為が、やがて動詞を生み出し、2語文になり、文法が形成されてゆくのだと考えるだろう。なぜなら、乳幼児の言語形成がそんな風に行われるからだ。ところが、岡ノ谷氏は歌が先だと言う。カナリアや文鳥の♂による求愛の歌のように。それが、分節化されて単語になっていったというのがこの人の説である。まさに目からウロコといった大胆な発想の転換である。

  • 井月 奎(いづき けい) さん

    科学も文学も物事の本質を分かりやすく表すことにおいては兄弟のようであり、言葉の発生を科学的な立ち位置からあぶりだす岡ノ谷一夫、文字の発生において芸術家らしく知的な閃きを見せる小川洋子の意見の交換は鋭く深い。この二人の知の力量、教育者または表現者としての能力の高さを存分に発揮して小気味よく、言葉は歌から始まり、命に深く関わっていることを教えてくれます。文章や物語を読み、書く事に命の意味を見だそうとしている私は、小川洋子と同時代に生きる幸せを深く感じているのです。彼女の作品は百年、二百年と生き続けるでしょう。

  • 佐島楓 さん

    人間と鳥類のみが音楽に合わせて踊れる、人間の脳は100パーセント使われている、など驚きの連続の読書でした。衝撃的だったのは「カプグラ妄想」。手塚治虫先生の「火の鳥」のような現象が本当に存在していたとは! 人間って不思議!

  • おおにし さん

    岡ノ谷先生と小川洋子さんの対談は密度が濃く、どこを切りだしても面白い。p89より『今度のテロリストを捕まえれみたらたまたまイスラム教徒であった。そうすると、「今度のテロリストはイスラム教徒でした」となるはずが、それが簡単にひっくりかって「イスラム教徒はテロリストです」になっちゃうでしょ。そこが言葉の危ないところでして…』つまり、動物は「aならばb」だからといって「bならばa」とは言えないと正しく推論するが、言葉を持った人間は「bならばa」も正しいと推論する習性があるということ。これはとても大変重要な指摘。

  • coco さん

    面白かった。言葉の起源は「歌」ではないか?文系の私でも分かりやすく書かれていてお二人の対談に引き込まれる。まさか小鳥と人間に共通点があるとは思わなかった。赤ちゃんや雛の泣き声について、現代のコミュニケーションについてなど、興味深い話がいっぱいだった。

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人物・団体紹介

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小川洋子

1962年岡山県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒業。88年「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞を受賞。91年「妊娠カレンダー」で芥川賞、2004年『博士の愛した数式』で本屋大賞と読売文学賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、06年『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、12年『ことり』で芸術選奨文部

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