抱擁家族 講談社文芸文庫

小島信夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784061960084
ISBN 10 : 4061960083
フォーマット
出版社
発行年月
1988年02月
日本
追加情報
:
16cm,295p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • じいじ さん

    残念ですが、道半ばして途中下車いたします。初読みのこの作家さん、先日読了した大庭みな子『風紋』で、畏敬する先輩作家として小島氏への熱い思いが綴られているのを読み、急遽読んでみました。細かい理由はさておき、私には少々退屈で、主人公の夫にはまったくもって馴染めませんでした。2・30年前ならともかく、読みたい本が待っているので、早めの断念をしました。

  • こばまり さん

    ナンダナンダ、このオッカナクてオカシクてカナシイ小説は。家を建てても家族が居ても実に寄る辺ない。笑みが出ては引っ込みの繰り返しでした。恐るべし講談社学芸文庫。小島信夫といい以前読んだ藤枝静雄といい、私には一筋縄ではいかない作家だらけです。

  • おさむ さん

    芥川賞作家、小島氏の作品を初めて読了。いわゆる1950年代に人気を博した「第3の新人」のひとり。第1回谷崎潤一郎賞の今作は、夫婦や家族の関係性が主題。いま読んでも人間として変わらぬ普遍的な面もある一方で、古びてしまい理解に苦しむ面も多い。なかなか評価の難しい作家さんですな。

  • ころこ さん

    戦後、アメリカが流入していくのを、生活の向上と日本的な良さの衰退という両義性を持って感じていた時代に書かれていると捉えれば、家族に社会を投影するのは不自然な読みとはならないでしょう。本作には、郊外の生活が描かれているにもかかわらず、自然の描写が出てきません。それは、母・時子が自然だからです。ジョージに寝取られた俊介が時子と和解して、その乳房に手を掛けた時に、自然が破壊されたことを発見します。西洋風で冷暖房完備の家を郊外に建てて塀を高くしたこととは、すなわち自然を破壊したことに他なりません。時子の乳癌は進行

  • touch.0324 さん

    妻の不貞を発端に崩壊してゆく家庭の物語。いわゆる"寝取られ"であるが、ただの悲劇で終わらないところがこの物語の面白さである。家長の俊介が「家の中をたてなおさなければならない。」の一念で奔走する様は喜劇だ。間男の若い米海兵を呼びだし「ゴウ・バック・ホーム・ヤンキー。ゴウ・バック・ホーム・ヤンキー。」と喚く場面などは苦い笑いを禁じ得ない。戦後日本の典型的な中流知識人階級の"アメリカ的なものへの劣等感"が多分に盛り込まれている。なす術なく繰り返す悲喜劇に次第に自己を喪失してゆく俊介──。第一回谷崎賞作品。

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人物・団体紹介

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小島信夫

1915年、岐阜県生まれ。東京大学文学部英文学科卒業。55年、『アメリカン・スクール』で芥川賞、65年、『抱擁家族』で谷崎潤一郎賞、72年、『私の作家評伝』で芸術選奨文部大臣賞、81年、『私の作家遍歴』で日本文学大賞、82年、『別れる理由』で野間文芸賞、98年、『うるわしき日々』で読売文学賞を受賞。

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