遣唐使と外交神話『吉備大臣入唐絵巻』を読む シリーズ“本と日本史” 2 集英社新書

小峯和明

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087210323
ISBN 10 : 4087210324
フォーマット
出版社
発行年月
2018年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
224p;18

内容詳細

12世紀末に画かれた『吉備大臣入唐絵巻』に注目し、歴史学の立場ではなく、後世に神話化された遣唐使<像>を文学研究の側面から考察。近年の東アジア情勢を捉え直すうえでの複眼的な視点を提供する。

【著者紹介】
小峯和明 : 立教大学・名誉教授。中国人民大学・高端外国専家。文学博士。専門は、日本中世文学・東アジア比較説話。1947年、静岡県生まれ。1977年、早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • クサバナリスト さん

    去年、コロナの影響で中止となったボストン美術館展で里帰り予定だった「吉備大臣入唐絵巻」が副題としてあったので読んだ。 当絵巻に関しての解説というより本題の「外交神話」がどのように形成されていったかが述べられている。これはこれで、参考になった。

  • さとうしん さん

    副題に「『吉備大臣入唐絵巻』を読む」とあるが、絵巻はあくまで遣唐使にまつわる資料のひとつという扱い。阿倍仲麻呂・吉備真備らの話と新羅の崔致遠の話や、あるいは現代の香港・パリで消えた花嫁の都市伝説とを対比し、海外に出た者のイメージを追ったり、彼らの話を外交にまつわる起源としての「外交神話」と位置づける視点が面白い。

  • africo さん

    遣唐使そのものではなく、その後の遣唐使イメージを追う。「従来の歴史学が追求してきた遣唐使とはまた異なる遣唐使を描く試み」「遣唐使に託して生み出された説話・物語群の意味するものは何か。」とあるように、吉備大臣入唐絵巻を中心に後世の遣唐使像を読解をしている。ただ、ロマンチックが過ぎていたり、結論に飛躍を感じたりで、残念ながらどうも馴染めない。著者は日本文学の研究者らしいが、読みの提示が文学研究の役割という事かも知れないし、何がしかの理論があるのだろうが、私はそちらの方面が昏すぎて疑問符ばかり浮かんでしまった。

  • 不純文學交遊録 さん

    平成30年7月豪雨で甚大な被害に見舞われた岡山県倉敷市真備町ゆかりの人物、吉備真備。二度の遣唐使、70歳で藤原仲麻呂の乱を平定し、当時としては長命の81歳まで生きた真備の超人的な活躍を描くのが『吉備大臣入唐絵巻』である。本書は史実ではなくフィクションとしての遣唐使に秘められた日本の異国観、外交意識を探る。絵巻のクライマックスは謎の予言書『野馬台詩』の解読だが、そもそも『野馬台詩』がいかなる書か(例えば邪馬台国と関係あるの?)という説明は不足。そこは著者の別の本を読みなさいとのことか。

  • つ さん

    だいたい読了

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小峯和明

1947年生まれ。中国人民大学・高端外国専家、立教大学名誉教授。専門は日本古典文学、東アジアの比較説話(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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