太平洋食堂 小学館文庫

小学館

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784094072280
ISBN 10 : 4094072284
フォーマット
出版社
発行年月
2023年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
柳広司 ,  
追加情報
:
560p;15

内容詳細

一九〇四年(明治三十七年)、紀州・新宮に西洋の王様がかぶる王冠のような看板を掲げた一軒の食堂が開店した。「太平洋食堂」と名付けられたその店の主人は「ひげのドクトル(毒取る)さん」と呼ばれ、地元の人たちから慕われていた医師・大石誠之助。アメリカやシンガポール、インドなどに留学した経験を持つ彼は、戦争と差別を嫌い、常に貧しき人の側に立って行動する人だった。やがて幸徳秋水、堺利彦、森近運平らと交流を深めていく中、“主義者”として国家から監視されるようになった誠之助に待ち受ける運命とは―。歴史の闇に埋もれた傑士の半生を描く長編小説。

【著者紹介】
柳広司 : 1967年生まれ。2001年『贋作「坊っちゃん」殺人事件』で朝日新人文学賞、2008年に刊行した『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 優希 さん

    大逆事件で処刑された大石誠之助。恥ずかしながら知りませんでした。食堂を開き、差別を嫌ったドクトルは、常に貧しい側に寄り添っていたのですね。やがて国家から「主義者」と見られてしまうのが歴史の性なのでしょう。日本史でも埋もれる人物なので、高校時代、世界史を選択してた自分が知らなくても仕方なかったのかもしれませんね。

  • NBかえる同盟 さん

    著者買い。文庫ベースの読書ながら、ミステリの多かった柳氏は、最近は歴史ものが多いのか。大逆事件については、受験程度の知識しかなく、大石誠之助については何も知らなかったのだが、読み進めるほどに「ああ、こんな面白い人物がいたのか」との思いが増した。あまり詳しくない歴史について、改めて学べた気分。最後のほうでは、「物申す」著者がやや前面に出てきちゃった感じだが、確かに「曖昧な法律条文が持つ恐ろしさを、正確に知るべきだ」というのは間違いないだろう。

  • miohaha さん

    柳広司さん渾身の長編小説。どれだけの文献、資料にあたったのか…。ベースとなる冤罪事件を知らずに読みましたが、明治期に世界を自分の自分の目で見て、未来をも見透す知見を持った人物がいたことを知ることができました。柳さんのペンの力で息遣いも感じられるほど生き生きとした姿で現代に甦った大石誠之助が今の時代を見たら、どう感じるか、聞いてみたいと思いました。

  • ケロたん さん

    明治初期には知らない傑物が多数輩出してる。会って話をしてみたい。

  • 今Chan さん

    大逆事件で処刑された大石誠之助さんの話。ドクトルのような洞察力、先見性、寛容さを身に付けたいものだと思った。

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