鬼滅の日本史

小和田哲男

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784299009708
ISBN 10 : 4299009703
フォーマット
出版社
発行年月
2020年10月
日本
追加情報
:
207p;19

内容詳細

老若男女に大人気の漫画『鬼滅の刃』。空想の世界だと思うかもしれませんが、日本の歴史史料には作品に登場しているような「鬼」の記述が多く残されているのです。日本人は古代から鬼と戦ってきた歴史があります。本書では、そんな史料に残されている鬼とは何かを解き明かしつつ、『鬼滅の刃』で描かれている登場人物や鬼の歴史背景を独自に考察します。


歴史史料グラビア 鬼に喰われる人々

1章 『鬼滅の刃』前史@ 人類の捕食者 鬼の誕生

 『鬼滅の刃』の鬼のルーツは古典にあった
 鬼の誕生と進化の歴史
 最初の鬼の誕生
 組織化する鬼たち
 血鬼術の登場
 自らの意思で鬼になる人々
ほか

2章 『鬼滅の刃』前史A 実録 人類VS.鬼

 鬼に喰われる側から鬼を斃す側へ
 鬼を討伐した歴史上の英雄たち
 平安時代の「柱」・藤原秀郷
 リアル鬼殺隊・源頼光と四天王
 妖術使いと死闘した大宅光圀と山城光成
 安倍晴明の末裔・安倍泰成 
ほか

3章 隠された鬼滅の暗黒史

 『鬼滅の刃』は鬼VS.鬼の戦いだった
 竈門炭治郎にみる技芸を行う「傀儡子」
 時透無一郎にみる山中で生活する「サンカ」
 宇髄天元にみる闇に生きる戦闘集団「忍者」
 鋼鐵塚蛍にみる製鉄の専門集団「産鉄民」
ほか 

4章 新考察 『鬼滅の刃』の謎

 なぜマンガ『鬼滅の刃』は大ヒットしたのか
 なぜ鬼は藤の花を嫌うのか
 青い彼岸花はどこにあったのか
 なぜ『鬼滅の刃』の鬼たちは異形の目を持つのか
ほか
 
5章 鬼とはなにか

 鬼には5つのカテゴリーがある
 鬼として蔑まれた人々
 山に棲む鬼女
 
あとがき
 鬼は滅んだのか

【著者紹介】
小和田哲男 : 1944年、静岡県生まれ。1972年、早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。2009年3月、静岡大学を定年退職。静岡大学名誉教授。研究分野は、日本中世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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『鬼滅の刃』も、日本史も好きなので購入し...

投稿日:2021/04/25 (日)

『鬼滅の刃』も、日本史も好きなので購入しました。 日本の歴史史料には、『鬼滅の刃』に登場しているような鬼の記述が多く残されていることや、日本人は古代から鬼と戦ってきた歴史があることなど、史料を元に書かれていて、読んでいて面白かったです。

ハッピー さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Koichiro Minematsu さん

    鬼滅の刃がブームであり、作者の文献的要素の観点を考えたくて読了。これからすると、やはりブームになる社会的反響は「異質なもの」をつくる社会が現代のどこかに漂っている感があるからだと思った。

  • さっちゃん さん

    鬼滅は未読、TV放映分だけアマプラで観ただけの私でも興味深く読めた。鬼滅のイラストなどはなく、日本の歴史における鬼についての真面目な本。ただ、かなり鬼滅のネタバレを(最終回レベルで)くらうので未読の方はご注意を。日本各地に残る鬼にまつわる伝承や物語、史実などから鬼滅の考察をしているがこれがすごい! 鬼滅原作者はかなり勉強されているのかな。見た目はコンビニにありそうな安っぽい紙の本ですが(失礼!)、中身は鬼の歴史入門として勉強になるし、鬼滅もより楽しめるようになりそう。

  • shikashika555 さん

    面白そうに見えて衝動買いの1冊。 昔の子供向けのトンデモ本を彷彿とさせる。 読んだ本を悪く言いたくはないが、史実と推測と『鬼滅の刃』の混淆。 新説では否定されている事柄を元に考察されているものがあると全体が信用出来なくなる。 かなりゴリ押しで『鬼滅の刃』に無理やり添わせた解釈も目立つ。 宝島社はこれで良しとして出版したのか(><)

  • 鯖 さん

    仕事を選ば、…いや、懐の深い小和田先生監修の鬼滅な便乗、…いや歴史の本。大江山の鬼退治や陰陽師等の歴史もだけど、民俗学の領域が多めかな。無一郎くんからサンカ等、広く浅くざっと説明されているので、興味を持たれた方は巻末の膨大な参考文献一覧から深堀りしていってください。

  • ツキノ さん

    2020年10月刊。図書館本。読み切れず一度返して再度予約、順番待ちして今度は完読。鬼滅の刃と対比して古典などに描かれた鬼を語る骨太な本。明治で大きくいろんなことが変わったのがわかる。鬼滅を再度通読し、今度はこの本の随所にある鬼滅の「○話」を参照しつつ読みたい。

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