明智光秀・秀満 ときハ今あめが下しる五月哉 ミネルヴァ日本評伝選

小和田哲男

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784623086566
ISBN 10 : 4623086569
フォーマット
出版社
発行年月
2019年06月
日本
追加情報
:
296p;20

内容詳細

明智光秀(一五二八?〜八二)・秀満(?〜一五八二)戦国武将。織田家重臣として活躍しながらも、主君信長への謀反を起こした明智光秀とその女婿秀満。本書では、謎に包まれた二人の前半生、そして行動と人となり、さらには本能寺の変に至った動機と背景を解明する。

目次 : 第1章 明智光秀とはそもそも何者か/ 第2章 織田信長に仕えるまでの光秀/ 第3章 織田信長に仕える光秀/ 第4章 信長家臣として頭角を現す光秀/ 第5章 光秀の丹波経略と丹波の領国経営/ 第6章 本能寺の変の謎を解く/ 第7章 本能寺の変後の光秀と山崎の戦い/ 第8章 光秀の人となり

【著者紹介】
小和田哲男 : 1944年静岡県生まれ。1972年早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了(文学博士)。静岡大学講師、助教授、教授を経て、静岡大学名誉教授(日本中世史専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • こーた さん

    大河ドラマ『麒麟がくる』の時代考証者による評伝。本能寺の変は戦国史上、いや日本史上最大のミステリと言っていい。犯人はわかっているのに、動機が不明なホワイダニット。いや「そのとき」以前に、明智光秀とはそもそも何者なのか。どこから来て、如何にして織田軍団の出世頭となったか。その生涯はフーダニットであり、またハウダニットとして読むこともできる。学者たちは様々な学説を唱え、ときに激しく対立する。反対意見を紹介し、また紙上で反論する。その説に飛躍や矛盾はないか。信頼できる資料に基づいているか。新資料の発見が新説を⇒

  • 金吾 さん

    秀満は併記されるほど触れられていませんが、光秀に関しては前半生から資料を紐解いて語られています。本能寺の変については自説を力説しています。

  • Kiyoshi Utsugi さん

    小和田哲男の「明智光秀・秀満 ときハ今あめが下しる五月哉」を読了しました。 個人的には、自分で訪れた城跡が登場する第5章の「光秀の丹波経略と丹波の領国経営」が一番読み応えがありました。福知山市猪崎にある鬼ヶ城、丹波市春日町黒井にある黒井城、佐用郡上月町上月にある上月城、丹波篠山市福住にある籾井城などが登場します。 まだ一度も行ったことのない八上城には行ってみたくなりました。 もちろん第6章の「本能寺の変の謎を解く」は、この本としてのクライマックスではあります。

  • shoko さん

    もう10年以上大河ドラマから離れていたのに、今回は何故か気になって観始めたら、明智光秀のことを何も知らない自分に気づいた。まずは勉強、と思い手に取ったのがこの本。全てが明らかになっているわけではないのに、とてもわかりやすかった。ますます興味が沸きました。

  • nagoyan さん

    優。高名な戦国史家による明智光秀・秀満の評伝。といいつつ、女婿の秀満はほとんど言及がない。1章は光秀の出自を考察するが、土岐氏の支族だろうで終わる。ところが、2章では他家から明智氏へ入ったことを前提に道三、ひいては信長室と血縁があったと考える。なお、義昭とは越前で会ったとしながら章末の処理はいかがなものか。6章で本能寺の変を考察する。結論から言うと、著者は「信長非道阻止説」を唱える。武田滅亡後の信長の自己神格化、恵林寺焼討、暦・馬揃等での朝廷威迫等の「非道」阻止が動機とする。⇒

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小和田哲男

1944年、静岡県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程満期退学。文学博士。現在、静岡大学名誉教授。(公益財団法人)日本城郭協会理事長。専門は日本中世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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