琉球奇譚 シマクサラシの夜 竹書房文庫

小原猛

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784801915169
ISBN 10 : 4801915167
フォーマット
出版社
発行年月
2018年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
小原猛 ,  
追加情報
:
223p;16

内容詳細

村で続く不可解な自殺や事故、これ以上の不幸を防ぐために二十年ぶりにシマクサラシの儀式を行ったのだが…「シマクサラシの夜」、フクロウに憑りつかれた男が探し求めたもの「チックフ」、呪いをかけられた男が、相手の生霊を跳ね返す秘術で助けて欲しいという―とあるユタの家に伝わる暗く凄惨な歴史、そして厳重に保管されている人形とは…「ブトキ」。死者が住む世界とこの世との境が曖昧な場所、沖縄。怪異も魔のモノもすべて受け入れ畏れ敬う、琉球ならではの興味深い怪談34話を収録!

目次 : これじゃない/ 麝香の香り/ 童骨/ チーゴーゴー/ サチコー/ スコール/ シマクサラシの夜/ 壕の話/ 日本兵とユンタク/ すいませんねえ〔ほか〕

【著者紹介】
小原猛 : 沖縄に語り継がれる怪談や民話、伝承の蒐集などをフィールドワークとして活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • HANA さん

    実話怪談集。全ての話の舞台が沖縄。ということで著者の他の怪談と同じく、夕凪のような駘蕩とした話が多いのが特徴。沖縄は生活している空間と重なるように死後や異界が存在しているのだな、と感じられる。読んでいて暖かい気分になれる「すばるれおーねぇ」や「霊界通信、或いはドクターペッパー」がその顕著な例。かと思えば一方でサイキックバトルを思わせる「ブトキ」シリーズのようなものもあるので油断ができない。怪談の魅力の一つとして異界を感じられるというのがあると思うのだが、本書はそれを十分に感じさせてくれる話ばかりであった。

  • ネムコ さん

    今までよりディープな沖縄を覗くことができました。題名の「シマクサラシ」というディープな儀式を、村の話し合いで行うことに決めたのには驚いた。内地じゃ考えられない。「すばるれおーね」「ドクター・ペッパー」など、ほのぼのしたお話もありますが、ラストの「ブトキ」三部作にみんな持っていかれました。生き霊合戦、怖っ! 厭魅(代表は藁人形で丑の刻参り)と蟲毒(虫や犬を使った呪い)のガチ対決のよう。話をしてくれた黒島家の一族が二度とこんなことに巻き込まれないよう祈ります。

  • あたびー さん

    小原猛さんのうちなー実話怪談。今回の目玉は巻末に挙げられたイチジャマ(生霊)によるコウゲキとそれに対する反撃をかわすブトキと言われる身代わりの人形にまつわる話。憎み合う2つの一族による壮絶な呪術戦はほとんど安倍晴明の物語のようだ。憎しみからは何も生まれないとわかっているのに否応なしにそこに巻き込まれる女性霊能者の苦しみが伝わってくる。表題は村落に禍が入ってくるのを防ぐ古い儀式。これ、今やったほうがいいんじゃないかな…?沖縄でもクラスターが発生してたくさん感染した人が出ているし。…非科学的ですか?

  • かおりんご さん

    ホラー。絶賛「小原猛」週間!生き霊の話がとても興味深かったです。知らず知らずのうちに、私も生き霊を 飛ばしていたりして。ちょっとした映画にできるような生き霊対決でした。

  • 澤水月 さん

    激戦と日本軍による蛮行が書き留められる話もあれば米軍人と結ばれた女性の話も。のどか・剣呑両面ある動物話(沖縄内でも呼び名の方言違うというやりとり興味深い)。沖縄、琉球の姿は改めて多面的で奥深いと感じさせられる。スマホの時代にも霊戦激闘繰り広げられるラスト3話が物凄すぎ。今巻は時折写真もあり、キいてる! 凄まじい話の合間合間、「すばるれおーねぇ」「霊界通信、或いはドクターペッパー」など温かい味わいの話の配置も良く構成も素晴らしい。小原氏の著書に外れなく、子供にも読ませられる(むしろ読んでほしい)と思う

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