極刑

小倉日向

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784575243130
ISBN 10 : 4575243132
フォーマット
出版社
発行年月
2020年08月
日本
追加情報
:
349p;19

内容詳細

お前は消えるべき人間だ。愛娘を殺されながらも極刑を望まなかった半田龍樹は、妻とも別れ、小さな居酒屋を始めた。一見、平穏に流れる日々―。だが、常連客は知らなかった。龍樹の陰の“制裁”を。卑劣な罪を犯しながらも逃げおおせた者を執拗に追跡し、淡々と運命の引き金を引いていく龍樹。黒い血に塗れた両の手は、やがて思いがけない事態を引き寄せてしまう。人間のダークサイドを容赦なく抉り、読後はなぜか救われる衝撃のデビュー作。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • タイ子 さん

    殺人を犯して裁判で減刑を乞う犯罪者を見るにつけ腹立たしくなる私だが、この作品は考えさせられる。ここに一人の男がいる。10歳の娘を理不尽に殺された父親、今は居酒屋の大将として時に犯罪被害者家族の会に出席しながら交流を図っている。だが、男は裏の顔があった。憎むべき犯罪者に目には目をと制裁を加えていく。娘を殺した加害者は許すことができても他人の犯罪は許せない。男の心の奥底に潜む罰という名の答えの出ない煩悶懊悩。心が歪みつつ葛藤する姿に極刑とは、許しとは、考えてしまう。そして男が最後に辿り着いた休息の場所とは…。

  • ゆみねこ さん

    小倉日向さん、初読み。愛娘を殺害された男が、卑劣な罪を犯しながら反省もせずに逃げおおせた者たちに次々と制裁を与える。現代版必殺シリーズのようなのだが、凄惨なシーンがとても読み難くて難渋した。犯罪被害者にも加害者の家族にもなりたくないと思ってしまう。人が人を裁けるのか、救われるのかを問いかける作品。

  • ナミのママ さん

    著者初読み。各新人賞の受賞作からデビューする作家さんが増えた中、こちらはweb文芸誌からの初作品。主人公は1人で居酒屋を営む半田。彼には陰の顔があり、反省しない人々を成敗している。多くの方が書くように現代版必殺仕置人。半田自身も娘を殺された被害者家族だが制裁を加えるのは他人。確かに極悪非道反省なしのヤツらではあるが他人を成敗するのはただの殺人者じゃないか?むしろ憎むべき嫌なヤツを成敗された被害者たちが手放しで喜ばない部分に人の心を感じた。エンタメ作品としての設定は面白いがこの考え方は好きじゃない。

  • さっこ さん

    娘を殺され、犯罪者たちへの制裁を繰り返す主人公。しかし娘を殺した犯人へは重い罪を望まなかった。被害者家族のいつまでも癒えぬ傷。犯人が死んで納得できるのかどうか、それは簡単には計り知れないものがあります。ただ何故こんなにも犯人を探し当て気づかれることなく出来ているのか不思議。プロでもなく普通の一般人、素人さんなのに。著者デビュー作。

  • yomineko@猫と共に生きる さん

    物凄く切ない内容だった。達樹のやっている事は、法に則ればいけない事。だけど私は許されると思う。この本がデビュー作とは思えない卓越した筆致。寝るのを惜しんで読みました。それぐらいお面白い!これからが楽しみな作家さんです。紹介して下さった読み友さんに感謝です!オススメです!

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人物・団体紹介

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小倉日向

1964年、新潟県生まれ。上越教育大学大学院修了。地元での公務員生活を経て、2020年、『極刑』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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