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東アジア現代史 ちくま新書

家近亮子

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480076670
ISBN 10 : 4480076670
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日中韓擁する東アジア各国の近代化は鎖国の終焉と共に始まった。植民地化、幾度もの大戦を経た今も冷戦構造が残る。少子化や安全保障問題に続く歴史を総覧する。

【著者紹介】
家近亮子 : 敬愛大学国際学部特任名誉教授・放送大学客員教授。慶應義塾大学文学部東洋史学科・慶應義塾大学法学部政治学科卒業。慶應義塾大学法学研究科政治学専攻博士課程修了、博士(法学)。文部科学省教科用図書検定調査審議会委員などを経て現職。著書に『〓介石の外交戦略と日中戦争』(岩波書店、2012年、第8回樫山純三賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • skunk_c

    現代史となっているが、アヘン戦争、明治維新あたり(つまり近代)から書き始めている。このあたりは高校歴史総合教科書の解説本(著者が文科の教科書審議官をやっていた影響か)程度であり、必要なかったのでは。おかげで新書としては破格の厚さ。評伝も出しているだけあって、特に蔣介石絡みの中国・台湾史は詳細。また彼自身の日本に対するアンビバレンツな思いも知ることができた。でも本書の魅力は終盤の少子高齢化と教育・格差問題の部分。特に韓国・台湾の実情をコンパクトにまとめてあった。大戦後の現代史に絞っても、十分価値がある内容。

  • よっち

    鎖国から植民地化、幾度もの戦争を経て今なお残る冷戦構造。近代化以降の東アジア地域の協調と衝突を繰り返し突き進んできた過去を振り返り、未来に繋げるための1冊。鎖国の終焉と共に近代化を迫られ、植民地化や二度の大戦を経て劇的なまでの経済発展を遂げた日本、中国、朝鮮。アヘン戦争後の状況を見て西洋の技術に学んだ日本、韓国併合や辛亥革命から日中戦争・太平洋戦争への道、戦後処理と中国内戦・朝鮮戦争、経済発展と共通する少子高齢化・教育格差問題など、お互いに刺激し合いながら発展してきた関係性を改めて浮き彫りにしていました。

  • さとうしん

    「現代史」とあるが、19世紀の「西洋の衝撃」以後の近代史の内容も扱う。個別の内容には食い足りない部分もあるが、触れなければいけない事項は一通り揃っており、日本も含めた東アジア地域の近現代史を概観し、歴史認識問題、台湾問題などについて考えるうえでの土台とするには充分だろう。歴史認識問題は通史部分で経過を押さえるほか、終盤で改めて議論されている。各国の人口問題や格差問題にも紙幅を割いているのが特徴か。

  • みなみ

    分厚い本だったので最初は知りたい部分をピックアップして読もうと思ったが、やはり最初から読んでみた。とうぜん、時代は繋がっているので、全て通して読んだほうがいい。戦時中の共産党と国民党の国際社会での立ち位置の変化や、日本の戦後の台湾・中国との関係など、あまりよく知らなかったことがわかってとても勉強になった。また現代では東アジア共通の課題として少子高齢化がある。人口抑制政策をやると男の子を欲しがるのは中国も韓国も同じ。やはり家父長制なんだな。

  • Hatann

    日本・中国・朝鮮の現近代史を素描する。東アジアの歴史を世界の中で位置づけて再構築し、冷戦構造の名残が漂う現状をグローバルな視点で分析する。東アジア世界は、長く華夷秩序により規定されたが、西洋列強の外圧のために変容を迫られた。日本・中国・朝鮮における近代化・経済成長・分断化に生じた速度の相違に着目するところが面白い。東アジアの目線で歴史を振り返って未来につなげようとするが、華夷秩序の東アジア世界をもとに考えるなら、同様に速度の相違が認められるベトナムやモンゴルなどにも視点を広げてみたいというと欲張りすぎか。

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