ソロモンの偽証 第III部 法廷 下 新潮文庫

宮部みゆき

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101369402
ISBN 10 : 4101369402
フォーマット
出版社
発行年月
2014年10月
日本
追加情報
:
608p;16

内容詳細

明らかになる偽証。いま、真犯人が告げられる――。現代ミステリーの金字塔、堂々完結。

ひとつの嘘があった。柏木卓也の死の真相を知る者が、どうしてもつかなければならなかった嘘。最後の証人、その偽証が明らかになるとき、裁判の風景は根底から覆される――。藤野涼子が辿りついた真実。三宅樹理の叫び。法廷が告げる真犯人。作家生活25年の集大成にして、現代ミステリーの最高峰、堂々の完結。

[文庫版特別書下ろし150枚]
涼子の20年後を描く中編「負の方程式」を最終巻に収録。

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro さん

    本編は2年前に完読したので、今回は、書き下ろしの「負の方程式」と解説を読みました。文庫化のオマケ企画のせいかページ数の制約のせいか解りませんが、消化不良の感がいなめません。「ソロモンの偽証」は宮部みゆきの最高傑作だと思っているので比較してはダメなのかな?

  • パトラッシュ さん

    (承前)学校内裁判が終わり、やるせない真実が明るみに出る。生徒も教師も周辺の関係者も自分の狭い世界に閉じこもり、相談や発散をせずできず怒りやストレスをため込み続けたのが原因だった。誰もがプライドが傷つくのを恐れたため、死を選んだり他人を傷つけたり嘘をつくのが正しいか否かも判断できなくなり、ひとつの暴走がさらに別の暴走を呼んでしまった。今回は過剰報道だけが問題とされたが、SNSの発達した現代なら生配信されて騒ぎが拡大したはずだ。脆く傷つきやすい人の心の壊れ方と回復の追求こそ、長い物語のテーマだったと感じた。

  • まりも さん

    柏木卓也の死の真相を巡る物語完結編。裁判に現れた最後の証人の発言により、裁判の風景が根底から覆されてい話。凄い。この作品を言い表すのならこの一言に尽きる。真相自体は割と予想通りでしたが、そこに至るまでの過程は臨場感と熱量に溢れ、心の奥深くまで抉らるかのような鋭利さも持っており、読み応え充分。読後はこの物語を読んでいく中で覚えた複雑な思い、感動それら全てが残っており、心地よい疲労と充足感で胸が一杯になりました。藤野のその後が描かれた中編は、事件の真相よりも結婚相手の方で驚いた。是非読んでほしいシリーズです。

  • yoshida さん

    全6巻読了。想像よりもさくさくと読めました。圧倒的な構成、見事な伏線の回収にさすが宮部みゆき氏だなと納得の内容でした。最後の証人は真実を知っていた。そして三宅樹理の叫び。偽証が暴かれる。結局、最後に藤野さんが勝つという神原和彦の言葉の意味が分かる。この作品は藤野凉子の正義感が大きなテーマだと思う。中学3年生が真実を求めてこつこつと正面から立ち向かう。正面から戦う。周囲のさまざまなタイプの同級生が互いに手を取り、成長が見られた濃密な夏休みであった。その藤野凉子の正義感が文庫書き下ろしに繋がると感じた。力作。

  • ソルティ さん

    ついに完結!登場人物達の緊張が伝わって、6巻はずっと緊張しっぱなしで読んだ。きっと柏木君は神原君に共感してもらいたかったんだ。離れていきそうになったから余計に関わりすぎてしまったんだ。私はこのやりとり、身に覚えがあるから分かる。きっと寂しかったんだ。あと、樹里にはもう少し自分のやった事を振り返ってもらいたかった。全体、とても輝いたいい話だった!「「そしたら養母が、こう言いました。わからない、わからないけど、おまえがここにいてくれてよかった。」(中略)「でも─結局、その言葉が充分な答えなんじゃないかって」」

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人物・団体紹介

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宮部みゆき

1960年東京生まれ。東京都立墨田川高校卒業。法律事務所などに勤務の後、87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。93年『火車』で山本周五郎賞、99年『理由』で直木賞、2001年『模倣犯』で毎日出版文化賞特別賞。02年司馬遼太郎賞と芸術選奨文部科学大臣賞文学部門、07年

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