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きたきた捕物帖 Php文芸文庫

Miyuki Miyabe

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569902012
ISBN 10 : 4569902014
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
March/2022
Japan

Content Description

十六歳の北一は、亡くなった岡っ引き・千吉親分の本業だった文庫(本や小間物を入れる箱)売りで生計を立てている。やがて自前の文庫を作り、売ることができる日を夢見て。ちょっと気弱で、岡っ引きとしてはまだ見習いの北一が、相棒となる喜多次と出逢い、親分のおかみさんなど、周りの人に助けられながら、事件や不思議なできごとを解き明かしていく物語。宮部ワールドの要となる新シリーズ、待望の文庫化。

【著者紹介】
宮部みゆき : 1960年、東京生まれ。87年、「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞、92年、『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞、93年、『火車』で山本周五郎賞、97年、『蒲生邸事件』で日本SF大賞、99年、『理由』で直木賞、2001年、『模倣犯』で毎日出版文化賞特別賞、02年に同書で司馬遼太郎賞、07年、『名もなき毒』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ゆるり

    面白い!北一ばかりが活躍するのかと思いきや、喜多次が人間離れしたアクションを連想させられたり、松葉の名探偵ぶりに痛快さを感じることが出来た。宮部みゆきさんの作品は色々と読んだけど時代物はこれがお初。江戸の長屋住まいの風景や人々の暮らしぶりも映像として頭の中で再生出来た。シリーズ物らしいので追っかけ決定!楽しみが増えて嬉しい。

  • のぶ

    宮部さんらしく優しい物語だった。十手持ちの親分が急死し、残された16才の北一が、未亡人となった盲目のおかみさんと、後にバディとなる同年代の喜多次に助けられながら事件の謎解きに挑んでいく成長物語。主人公が頼りないが、周りに大勢の支えてくれる人たちがいて、この先どんどん成長していく姿が気に入った。特に、おかみさんの推理力が凄い。名高かった親分も、実はおかみさんの助言に支えられていたのではないかと思わせるほどだった。本作がシリーズ第一作で、最新刊も近日刊行らしいので、宮部ワールドをしばらく楽しめそうだ。

  • yoshida

    安定した面白さがある。宮部みゆきさんの時代モノ新シリーズ。岡っ引きの千吉親分が亡くなる。子分であった北一の周囲に不思議な事件が起きる。まだ頼りない北一。北一は差配人の富勘、亡き親分の妻である松葉、風呂炊きの喜多次等の助けを受けつつ事件を調べる。登場人物が実に魅力的。鋭い洞察力を持つ松葉。驚異的な身のこなしに加え、謎の過去を持つ喜多次。何より北一の人柄が良く好感が持てる。人々の人情も暖かい。親分の恩を忘れる夫婦等の悪意も丹念に描かれる。宮部みゆきさんは人物の内面、感情を描くのが巧み。とても楽しみなシリーズ。

  • kouya

    面白かった。北一が三歳の時に迷子になっている時、岡っ引きの千吉が引き取って育ててくれた。千吉亡き後、16歳の北一が事件に巻き込まれて成長していく。千吉の女房は盲目だが洞察力が凄い。どんな事件でも相談したら道筋が見えてくる。3話で登場の喜多次も、その生い立ちが気になると共に目が離せない存在。4話目「冥土の花嫁」、この事件の顛末がどうなるのかドキドキした。次巻では、千吉の本業「文庫屋」の独り立ちを北一はしていくのか。きたきた捕物帖の意味が解説に書いてあり、先が楽しみになったシリーズ。実は、初読み作家さん。

  • rico

    そうそう、こういうの読みたかった!ヘタレ少年北一が、親分の急死だの色々な事件だのを経て成長していく様子を軸に、江戸の庶民の暮らしや人の心の機微をきめこまやかに描きつつ、大きな物語を予感させる展開は、さすが江戸人情物の達人宮部さん。彼をとりまく人々がいい。天晴れ狸オヤジの差配の富勘、絶妙のタイミングでサポートする新兵衛さん等々。亡き親分の恋女房、目の見えないおかみさんの胆力と洞察力には惚れ惚れ。そして、これからかけがえのない相棒になるはず(タイトルがネタバレ(笑))の喜多次のポテンシャル。宮部劇場開幕です!

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