モダニズムの文学と文化 放送大学大学院教材

宮本陽一郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784595141577
ISBN 10 : 4595141572
フォーマット
発行年月
2021年02月
日本
追加情報
:
264p;21

内容詳細

目次 : 序論―近代化、モダニティー、モダニズム/ “Less Is More”―バウハウス運動と機能主義/ “Things Fall Apart”―世紀末からモダニズムへ/ 神話と秩序―ジョイス、エリオット、ストラヴィンスキー/ 断片から秩序へ―エクリチュールとしてのモダニズム/ 一人のための全体/全体のための一人/ アメリカ小説におけるキュービズム/ シオドア・ローズヴェルトの巨像/ ターザンの優生学―帝国主義的な身体と自己/ キング・コングのニューヨーク―帝国主義とプリミティヴィズム/ フィッツジェラルドのジャズ・エイジ/ 帝国主義のパーティー―『グレート・ギャッツビー』を読む/ ブラック・エンペラー(1)―ハイチとハーレム/ ブラック・エンペラー(2)―ハイチとアメリカ合衆帝国主義の地政学/ ブラック・エンペラー(3)―モダンの黄昏

【著者紹介】
宮本陽一郎 : 1955年東京都に生まれる。1981年東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。1981‐83年東京大学助手。1983‐94年成蹊大学講師・助教授。1994‐2017年筑波大学准教授・教授。2018年〜放送大学教授。現在、放送大学教授・筑波大学名誉教授。専攻:アメリカ文学、カルチュラル・スタディーズ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 夜間飛行 さん

    建築分野では今なおモダニズムの「四角い箱」が都市の大半を占めている。だが本来のそれは世界の崩壊への抵抗として生まれた。ストラヴィンスキー「春の祭典」や、ウェルズ「ヴードゥー・マクベス」は、帝国主義的なプリミティズムの舞台として時代を切り拓いた。一見するとモダニズムは、西洋文明と原始的なもの又は神話・魔術などの結びついた形を取っているが、実は西洋文明が一方的(帝国主義的)にそれらを取り込んだ文化表象だった。そもそもプリミティブなものを、神話や魔術と見なすこと自体が、モダンによる一方的な見方というべきなのだ。

  • つまみ食い さん

    モダニズムについてよくまとまったありがたい好著。ヨーロッパでの動きを俯瞰したのち著者の研究により関連したアメリカでのモダニズムの様相が詳しく論じられる。特にハイチという存在は自分の中でフォークナーらを読む上で全く意識していなかったので新鮮だった。著者のモダニズムとその文化に対するスタンスは作品は一つの要因から生まれるというよりも互いに葛藤し矛盾する要素を調停する存在として文化と芸術作品を捉えるもので、本書中で引用されているエリオットの「かけ離れたものを化合させている」ものと言い換えてもいいかもしれない。

  • 古戸圭一朗 さん

    ポストモダニズムという言葉すらもはや古いものとなった現代において、改めて近代という時代を特徴づける“モダニズム”について考える著書。まず前半では全く文脈が異なるものをあるいは連続する時間に配置し、新たな意味を創造するピカソのキュービズムや映画のモンタージュという表現を通じて「断片から秩序へ」というモダニズムの文化的論理を明らかにする。後半ではそれを踏まえ、アメリカ合衆国の帝国主義というより大きな枠組みにおいて、人種という概念を通じ、モダニズムの文化的論理が駆動されたことを見ていく。

  • Lieu さん

    前半はヨーロッパの芸術上のモダニズムとアメリカ小説のキュービズム、後半はアメリカと帝国主義が論じられる。勉強になった。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

宮本陽一郎

1955年東京都に生まれる。1981年東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。1981‐83年東京大学助手。1983‐94年成蹊大学講師・助教授。1994‐2017年筑波大学准教授・教授。2018年〜放送大学教授。現在、放送大学教授・筑波大学名誉教授。専攻:アメリカ文学、カルチュラル・スタディーズ

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品