バンドン会議と日本のアジア復帰 アメリカとアジアの狭間で

宮城大蔵

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784794210357
ISBN 10 : 4794210353
フォーマット
出版社
発行年月
2001年01月
日本
追加情報
:
20cm,229,7p

内容詳細

大東亜共栄圏の夢を果たせなかった日本は、1955年、バンドン会議でどうふるまったか?今日に連なる重要な問題を孕んだこの会議の全容を明かす。新進の研究者による、新資料を駆使した渾身の作品。

目次 : 序章 アジアか、欧米か―日本のジレンマ/ 第1章 一九五〇年代の国際政治とバンドン会議/ 第2章 バンドン会議の実現と日本招請/ 第3章 バンドン会議への参加決定と日本の態度/ 第4章 バンドン会議での日本/ 第5章 日本のとった立場の評価/ 終章 対米協調とアジア復帰―両立の模索

【著者紹介】
宮城大蔵 : 1968年東京生まれ。92年立教大学法学部法学科卒業。NHK勤務の後、96年一橋大学大学院法学研究科へ。現在、後期博士課程在学中。国際関係専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Willie the Wildcat さん

    国際舞台復帰の第一歩。イデオロギー、植民地主義、戦後補償など政治懸案が渦巻く。こういった複雑な環境であるが故に、日本外交のお粗末さが目立つ。外交戦略以前に、選挙や次期党総裁の椅子が頭にちらつき、閣僚級ではなく次官級を派遣。戦略以前に、国益を省みないような政治家の姿勢。次に気になるのが、メディア。産業経済新聞のみが当会議を報道!?他主要新聞社は・・・。とどめが鳩山首相の一貫性の有無。一方で、賛否両論あるが、様々な制限がある中、国際舞台復帰の目的は十分果たせたと評価すべきに感じる。やはり問題は政治家か・・・。

  • makimakimasa さん

    端緒はサストロアミジョ首相の前年コロンボ会議での発案。中立主義国インドが主張する中国招請とバランス取る為にパキスタンが提案して日本招請したが、鳩山首相は国会予算審議、対米配慮で参加反対の重光外相も欠席で、代表団は格落ち感あり、オブザーバー的で存在感薄かった。家長父的態度で反感買ったネルーや、意外な寛容さが高評価の周恩来に比べ、官僚主体の日本は訴える力が無かった。西イリアン問題でのオランダ非難決議では、日本はアジアの立場を優先。並行して賠償交渉も行った(インドネシアは要求175億ドルを10億へ引き下げ)。

  • トメトキ さん

    学校の課題レポート作成のために読みました。文章は平易でわかりやすかったです。何というか、「血が通った」文で、読むのがつらい。ということはなかったです。バンドン会議における日本の役割を把握したい方は是非。結論から言うと、八方美人やってたら何の成果も残せなかった、っていうのが結論でしたが。。。

  • Ahmad Hideaki Todoroki さん

    世界史の教科書には必ず載っている、1955年にインドネシアの高原都市バンドンで開催された第一回アジアアフリカ会議について、会議がどのように進行して最終的に宣言が採択されたか、この本を読むとわかります。様々な妥協の産物でありながら、その後画期的な会議と位置付けられるようになったのは何故か。面白いです。

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宮城大蔵

1968年東京都生まれ。2001年一橋大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。現在、上智大学総合グローバル学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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