20世紀絵画 モダニズム美術史を問い直す 光文社新書

宮下誠

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334033347
ISBN 10 : 4334033342
フォーマット
出版社
発行年月
2005年12月
日本
追加情報
:
18cm,366p

内容詳細

それまでの絵画の概念を大きく塗り替えた20世紀絵画の具体的作例の検討から、その独自性や見方、原理的考究に及んだ意欲作。「具象/抽象」「わかる/わからない」の二元論に別れを告げる新しい美術史。

【著者紹介】
宮下誠 : 1961年東京都生まれ。國學院大學文学部教授。バーゼル大学大学院博士課程単位取得博士論文執筆資格取得退学、早稲田大学大学院博士後期課程単位取得退学。専攻は20世紀西洋美術史、美術史学史、画像解釈学、一般芸術学。パウル・クレーに関する論考が多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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複雑で難解ではあるが豊饒な20世紀の西洋絵...

投稿日:2012/01/16 (月)

複雑で難解ではあるが豊饒な20世紀の西洋絵画を、具体的に図版を交えつつ紹介している書。 「わかる/わからない」、「具象/抽象」をキーワードにしつつ、画家と作品を列挙し、解説を加えてゆくと言った手法で本書は編まれている。  普段から20世紀の芸術を一緒くたに「前衛」と見做して敬遠してきた自分にとっては、それらの成立や背景を簡潔に理解するのに役立った。新書という形のためか、カラー図版は冒頭に限られているが、本文中にも白黒ではあるものの多数の図版があり、理解の一助となる。  因みに筆者は姉妹書として『20世紀音楽』も執筆している。

とある白いうさぎ さん | 栃木県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • もよ さん

    ヨーロッパ至上主義的かつ前時代的上から目線や偏った守備範囲が気になりました。さらに、フランシス・ベーコンに触れられていなかったり、アンゼルム・キーファーが彫刻を作っていないような記述があったりと不備も。 タイトルや序文と中身もあまり一致していない感じがしました。

  • giant_nobita さん

    抽象絵画/具象絵画という20世紀絵画の2つの流れのうち、前者のほうは馴染み深い。絵画とは何かを問う発展史として理解することができるからだ。それに比べ後者は、抽象絵画のあとに具象絵画を描くことが、ともすれば反動や後退と映ってしまう。しかし本書では、著者が関心を寄せる旧東独の画家を中心に、「国家とは何か、わたくしとは何か」を問いかける具象絵画の可能性が追求されている。そうした探求の果てに、著者自ら「わからない」と混乱する具象絵画が、解決されない謎としてわれわれ読者の前に差し出される。

  • morinokazedayori さん

    ★★★★★絵画鑑賞の醍醐味は、感覚的な「好き嫌い」にとどまらずその絵画を正しく「理解する」ことであり、人間関係同様相手を「わかる」ことで単なる「好き嫌い」以上のより深く分かちがたい関係を築けると著者はいう。 本書の軸になっているのは抽象と具象の二元論だが、二次元と三次元、物語性とコンセプチュアルなど、絵画における様々な対立概念も紹介されており、20世紀絵画史を俯瞰できる。作品の成立には社会的風潮・思想・時代背景などが深く関わっており、絵画が視覚的な快・不快を超えた時代時代の一つの結晶であることがわかった。

  • yo27529 さん

    意外と難解な表現にしばらくぶりに遭遇しました。よく理解できたとはとても思わないのだけれど、後半の具象絵画の章は圧巻。ドイツ美術から20世紀美術を問い直しているともいえる。おかげで知らない画家に沢山めぐり合いました。ネットの時代なのでネットで紹介されている絵を検索して鑑賞しながら読書しました。これからはこんな読書もいいかもしれない。

  • San fairy Ann さん

    序文を読むとできるだけ平易に抽象画・具象画について解き明かすのが目的のように読めるが、本文はジャーゴンだらけで素人にはかなり読みにくい 個別の作品論としては興味深いところもあったけれど、よくわからないジャーゴンの上にジャーゴンが重なり最後のほうの作品解説は流れが追いきれないし 典型的な難しいことを難しく話すことしかできないヒトだな 読み始めの段階でつぶやいたけれども、遠近法から印象派あたりの変遷に関する話は興味深かった

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人物・団体紹介

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宮下誠

1961年東京都生まれ。専門は西洋近代美術史。バーゼル大学博士、早稲田大学大学院博士後期課程単位取得退学。別府大学助教授を経て2000年より國學院大學文學部助教授、2006年より同教授。2009年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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