血い花 集英社文庫

室井佑月

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087473025
ISBN 10 : 4087473023
フォーマット
出版社
発行年月
2001年03月
日本
追加情報
:
16cm,234p

内容詳細

わたしは銀座のホステス。わたしは韓国人。帽子職人だった母が死んだとき、お得意だった斎藤家のお屋敷に最後の帽子を持って行く。斎藤家の一人息子の誠は、わたしの幼なじみだ。その誠からの求婚。しかし彼がわたしの職業と国籍について「口をすべらせるな」と言った瞬間、わたしは誠の“姿”を永遠に見失った。柔らかな心で、現実を見据えた力作。他に短篇6本収録。

【著者紹介】
室井佑月 : 1970年2月27日青森生まれ。モデルなどさまざまな職業を経て、97年「クレセント」を発表して作家デビュ。著書に「熱帯植物園」「Piss」「ラブゴーゴー」「作家の花道」がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ぷっくん さん

    令和記念すべき1冊目!自宅の積読の中から(^^;うーん、これは非常に粘り気のある短編集だった…共感度ゼロでどことなく変態系な人ばかり(゚O゚)室井佑月さんは割と面白い人だなぁと思っていたから以外にビックリ!個人的にはpissのほうが好きだけど…これはなかなか読み手を選ぶかもしれない1冊だと思う(^^;

  • koguma さん

    どの話も妙に生々しくてオエッとなった。室井さん、前読んだ「Piss」でも思ったけど、表現が直球過ぎるというか、自分が元気な時じゃないと受け止めきれない部分もあるなと思った。表題作の「血い花」以外は、どの話にも性的虐待だったり狂気みたいなものが滲み出ていて、気分を鬱蒼とさせるには十分である。でも不思議とこういう話が時々無性に読みたくなるもんなんだよね〜

  • グリーンクローバー☘ さん

    ちょいとグロいなぁ。しばらくこの方お腹いっぱいかな。

  • Shinya Fukuda さん

    表題の作品以外に6篇の作品が収録されている。赤い花は著者が銀座のクラブ時代に見聞きしたことが反映されている。赤い花とは幸の家にあるシクラメンを指すのだが誠とのS○Xでの出血も連想させる。幸は所謂出来る女性なのだが幾つかのハンディを抱えている。しかし小説上問題ではない。父親とは生き別れである。この父親が最終場面で登場する。この場面が何か唐突で現実感がない。この作家の場合この例が多い。現実と幻想が急に入れ替わる。この展開には戸惑いしかない。植物がよく出てくるのも特徴だ。大人の童話という解説がある。その通り。

  • 限界突破おばさん さん

    あまり性別だけで考えるようなことはしたくないのだけど……こういう本を読んだ時に、女にとってセックスはグロテスクな行為なのかなーと思わされるな。室井佑月のセックス観がドロドロだとしたら真逆な無味乾燥のセックス拒否的な文を書く村田沙耶香の世界ですら相当にグロテスクだし。 男性作家のほうがなんやかんやロマンチストなように思った。

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室井佑月

1970年生まれ。作家。テレビのコメンテーターとしても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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