身体感覚で『論語』を読みなおす。 古代中国の文字から 新潮文庫

安田登

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101214917
ISBN 10 : 4101214913
フォーマット
出版社
発行年月
2018年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
336p;16

内容詳細

孔子≠「論語」。甲骨文字から読み解けば、真の孔子が現れる。気鋭の能楽師が、膨大な文字史料と身体感覚で迫る新しい「論語」。

【著者紹介】
安田登 : 1956(昭和31)年、千葉県銚子生れ。下掛宝生流能楽師。能のメソッドを使った作品の創作、演出、出演も行う。また、日本と中国の古典に描かれた“身体性”を読み直す試みも長年継続している。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • さきん さん

    読んでスゴク良かった。心の発明は孔子の500年前。漢字はさらに800年前。この300年の差は大きく、心の字のバリエーションが少なかった孔子の時代は、人間の自由意思の観点がまだ乏しく、自由意思で運命に影響与えるという考えが初出だったのが論語のようだ。40にして惑わずではなく。40にして或わずで、枠に囚われないという意味でいったみたい。また、字源を求めると身体文字が多く、学ぶというのも勉強だけでなく、日々身体で覚えるという意味合いが強かったみたい。他にも礼は相手に思いやりもって接するふるまいなど。

  • しんこい さん

    人間に心はなかったとか、不惑とか孔子の時代にはなかった漢字とか、金文で感じを分析すると象形の見事さに感心してしまう。無味乾燥の論語が生き方指南として生き生きしそうなのは見事だが、身体感覚の表題はよくわからない。

  • 耶麻 さん

    論語を漢字の由来から読み解いていて、非常に示唆に富む面白い内容だった! 心という漢字はまだ孔子のいた時代はまだそれほど浸透していなかったとか漢字の歴史に関する情報も面白かったが、能楽者である筆者の体験から来る読み解きも興味深い。

  • 唯 さん

    あまりにも有名な一節「四十にして惑わず」が、今日捉えられている「40歳になったら迷うことなど無くなる」という解釈とはかけ離れたポジティブなものだったとは。驚き。漢字の字源を辿り、当時使われていた字形から孔子の意図に接近する試みが非常に興味深く、純粋に楽しい。「心」という概念が新たに形成されたものだという事実もねえ、なるほどなあと。

  • shouyi. さん

    「論語」と安田登さんの組み合わせに強く興味をもったのがきっかけ。前々から白川文字学への接近を感じていたけど、それだけではなかったのが一番の驚きでした。 「君子は器ならず」とは、安田さん自身も実践していることなんですね。私は「我仁を欲せば、斯に至る」という境地にいつか達したい。

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安田登

能楽師(ワキ方下掛宝生流)。日本や海外の能の公演に出演。また神話『イナンナの冥界下り(シュメール語)』でのヨーロッパ公演や、金沢21世紀美術館での『天守物語(泉鏡花)』、『芸能開闢古事記』など、能・音楽・朗読を融合させた舞台を数多く創作、出演する。NHK Eテレ「100分de名著」『平家物語』・『太

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