戦争体験 一九七〇年への遺書 ちくま学芸文庫

安田武

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480510563
ISBN 10 : 4480510567
フォーマット
出版社
発行年月
2021年06月
日本
追加情報
:
320p;15

内容詳細

戦争体験の伝承ということ、これについては、ほとんど絶望的である―。少年期を日中戦争の戦時下に過ごし、大学在学中に徴兵され、ソ連軍の捕虜となり復員。異常で圧倒的であり、自らの現在を決定づけた戦争体験とその伝承の難しさについて、戦中派である著者が切々と書き綴る。戦後多くの知識人が、体験を思想化・体系化して後世に伝え、反戦・平和を訴える義務と責任を説くなかで、著者はその「語りがたさ」に固執しつづけた。屈辱や憤り、自責、虚しさ、喪失、死への誘惑…。時に感傷的で非生産的と批判されながらも、断片的で矛盾に満ちた自らの戦争体験に留まり、二十年をかけてその「無念」を問うた書。

目次 : 序章 なぜ戦争体験に固執するか/ 1(喪われた世代/ 学徒出陣のころ/ 「戦後」はまだ終っていない/ 「執念」と「信仰」について/ 私の時計は笑っている/ 転向・挫折・戦争体験/ 生者の傲岸な頽廃)/ 2(戦争体験の「伝承」について/ 追跡者の執念/ 農民と知識人のあいだ/ 戦没学生の知性の構造/ 死者の声・生者の声/ サークル『山脈』と持続)/ 終章 一九七〇年への遺書

【著者紹介】
安田武 : 1922‐86年。東京生まれ。思想家、評論家。上智大学英文科在学中に学徒出陣。ソ連軍との戦闘を経て捕虜となる。復員後、法政大学国文科に転入学、のちに中退。出版社勤務ののち、評論家として独立。1964‐66年には思想の科学研究会会長をつとめた。日本戦没学生記念会(わだつみ会)の再建に尽力し、のちに常任理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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安田武

1922‐86年。東京生まれ。思想家、評論家。上智大学英文科在学中に学徒出陣。ソ連軍との戦闘を経て捕虜となる。復員後、法政大学国文科に転入学、のちに中退。出版社勤務ののち、評論家として独立。1964‐66年には思想の科学研究会会長をつとめた。日本戦没学生記念会(わだつみ会)の再建に尽力し、のちに常任

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