和僑 農民、やくざ、風俗嬢。中国の夕闇に住む日本人 角川文庫

安田峰俊

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041041253
ISBN 10 : 4041041252
フォーマット
出版社
発行年月
2016年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
368p;15

内容詳細

「日本より中国の方が自由で暮らしやすいんですよ」一党独裁体制下の農村生活を、日本社会よりも選んだ2ちゃんねらー。「組を作ってくれと頼まれたんや」と嘯く中国警察公認の“日本人組長”。中国で喰い、中国を喰らう日本人を追った前代未聞のルポルタージュ!!「和僑」は今世紀に日本人の間で生まれた造語、海を渡る日本人を指す概念である。嫌われている国をわざわざ選んだ者達に映った、変わる中国と変わらぬ日本の姿。

目次 : 第1章 2ちゃんねらーは日本ではなく中国の農村を選んだ―雲南/ 第2章 「売春仲介は逮捕のリスクがある」と富豪は切り捨てた―マカオ/ 第3章 「私は『ニッポン定食』だった」と風俗嬢は笑った―新宿歌舞伎町/ 第4章 駐在員たちは「かつての日本」をつくっていた―上海/ 第5章 「組を作ってくれとお願いされたんや」とやくざは語った―上海/ 第6章 「さらば日中友好」と、友好に身を捧げた老女は訴えた―北京/ 第7章 「日本よりも中国の方が自由で暮らしやすいんですよ」

【著者紹介】
安田峰俊 : 1982年滋賀県生まれ。ノンフィクション作家、多摩大学経営情報学部非常勤講師。立命館大学文学部(東洋史学専攻)卒業後、広島大学大学院文学研究科修士課程修了。在学中、中国広東省の深〓(せん)大学に交換留学。一般企業勤務を経た後、運営していたブログを見出されて著述業に。アジア、特に中華圏の社会・政治・文化事情に通じる作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • piro さん

    様々な事情で中国に暮らす日本人「和僑」の話。マクロ的な観点での分析や大きなトレンドにはあまり触れられておらず、ごく特殊な人々の生態をネタ的に記した一冊でした。それなりに興味深い点もありますが、全体的には行き当たりばったりな感が否めない、週刊誌やネットの記事レベルの内容。とは言え和僑たちの生態を通じ、今の中国の実態を垣間見る事ができた様には思います。国家レベルでは色々とヤバそうな国ですが、末端の民衆レベルでは前近代的な面も多々ある不思議な国です。

  • 小鈴 さん

    出産前に単行本を見て読みたいと思いつつ忘れていたら文庫化した。ありがたいことだ。直後の感想としては、2012年刊行なのに既に懐かしさの漂う中国。文庫本あとがきにあるように胡錦濤から習近平へと替わった影響は大きいと感じた。それぞれのエピソードは興味深いのだけれど何か物足りない。違う景色を描けそうなのに、この程度で終わらせてもったいないという感じがする。著者は普通感覚を保っている良さもあるのだが、悪く言うとフツー過ぎてつまらない。素材を料理しきれていない感じが募る。新刊を購入するかは迷うところ。

  • Katsuto Yoshinaga さん

    「雲南省の独裁体制下の農村生活を選んだ青年」「中国に限らずいろんな国へ出稼ぎに赴く熟女風俗嬢」「金嬉老と同じ刑務所にいた上海の日系暴力団組長」「スタンレー・ホーを目指す青年実業家」のルポは実に面白く興味をそそられ、「駐在員たちの日本社会」「日中友好協会」に関するルポは実にシリアスで考えさせられる。為替差益の関係で、生活となると金を持ち込めば何とかなるが、この政権下での暮らしってどうなんだろう、稼ぎとなるとビジネスチャンスは多そうだが為替差益で辛いのでは、と単純に思っていた。(コメに続く)

  • midnightbluesky さん

    著者が、途中変なノスタルジアにふけるところはいかがなものかと思った。そういう抒情的なものはいらないような…。徹底的に中国の底なし感をルポしてほしかった。

  • lily さん

    海を渡る日本人に対し与えられた造語「和僑」。対する華僑は異国の地でしたたかに生き富を築いていくイメージだが、 著者が取り上げた和僑は2ちゃんねらーに風俗嬢にヤクザと ユニークな面々。特にマカオの風俗で働く女性は安全な環境でニューリッチを相手にするという状況を楽しいとあっけらかんに笑い、一昔前の「からゆきさん」の感覚はほとんどない。人口14億を優に超えるこの国にはビジネスチャンスが山ほどあり、様々な思いを受け止める器のある国ということなのだろう。楡周平の小説『和僑』も読んでみたい。

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