セカイを科学せよ! 講談社文学の扉

安田夏菜

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065246290
ISBN 10 : 4065246296
フォーマット
出版社
発行年月
2021年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
242p;20

内容詳細

すべてが規格外の転校生は、オタク的に「蟲」が大・大・大好き!カミキリムシ、カナヘビ、ワラジムシ、ハエトリグモ…!!教室のあちこちから上がる悲鳴!!!ミハイルと葉奈、そして科学部の面々は、生物班の活動存続をかけ、学校に「科学的な取り組み」の成果を示さなければならないことになってしまった。ミックスルーツの中学生が繰り広げる、とってもバイオロジカルな日々をご覧ください!

【著者紹介】
安田夏菜 : 兵庫県西宮市生まれ。大阪教育大学卒業。『あしたも、さんかく』で第54回講談社児童文学新人賞に佳作入選(出版にあたり『あしたも、さんかく 毎日が落語日和』と改題)。第5回上方落語台本募集で入賞した創作落語が、天満天神繁昌亭にて口演される。『むこう岸』が第59回日本児童文学者協会賞、貧困ジャーナリズム大賞2019特別賞を受賞したほか、国際推薦児童図書目録「ホワイト・レイブンズ」に選定された。日本児童文学者協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 美紀ちゃん さん

    天使のような外見のミハイルくんはお母さんがロシア人でお父さんが日本人。葉奈の考えた方がすごい。人間には37兆個の細胞が。古くなった細胞は死んで新しい細胞に。2年くらいで全身の細胞が全て入れ替わる。前向きになる活力に!ミジンコの心拍数を数える。部活らしくて研究チームらしくてとても良かった。みんなで協力したり意見を出し合ったりする様子が、まさに部活!ロシアのことわざは面白い。「犬が吠え、風が伝える。それでもキャラバンは進む」他人の言うことにとらわれるな。犬が吠えても風が吹いても、ただ前を見て進め。面白かった!

  • chimako さん

    今年度の読書感想文課題図書。ロシア人の母を持つ藤堂ミハエルとアメリカ人の父を持つ山口アビゲイル葉奈。見た目で判断されつつ育った二人が中学の科学部で出会う。電脳班のミハエルと生物班の葉奈が周りを巻き込みミジンコの研究に乗り出す。国籍の誓う親を持つ苦悩や違和感や周囲の無理解。それを描きつつ、生物としての「人」や昆虫や爬虫類など嫌われることが多い生物に対する目も養われる。書名が残念な気がするが読み物としては面白い。今の世界情勢が感想の邪魔をしないことを願うが。

  • ☆よいこ さん

    YA。中学2年の藤堂ミハイルは日本人の父とロシア人の母をもつ。目立つ容姿がコンプレックスで、地味に堅実に生きていこうと心がけている。活動的でない科学部に所属していて、部長代理を押し付けられたことを悔やんでいる。黒人のルーツをもつ、蟲オタクな山口アビゲイル葉奈が転校してきた。好きな事に真っ直ぐで、周りから浮いてもニコニコしている葉奈に振り回されながらも、科学部のみんなはムシの魅力にハマっていく。「科学とは、物事の本質についてこうではないかと考え、この考えが正しいかどうかをデータや論理を使って検証する行為」

  • がらくたどん さん

    「普通」とか「常識」とかのイメージで分かった気にならず自分でよく見て考えて「本質を追求する」その姿勢を「科学」と呼ぶのなら、中学生を取り巻く大抵の「こうするべき」や「こうあるべき」は根拠基盤が脆弱でたっぷり再考の余地があるものになる。自分の属性に戸惑う少女は蟲の探究を通して自分を世界の中に晴れ晴れと置き直すまでにどれだけの葛藤を乗り越えたのだろう。虫愛ずるダブル・ルーツの少女の蟲類の飼育・研究に触れるうちに世界を「科学」の目で見る事の清々しさが周囲に伝播していく、楽しくも読みごたえ考えごたえがある作品。

  • モモ さん

    ロシア人の母を持つミハイルは中学の科学部電脳班に所属している。そこにアフリカ系アメリカ人の父を持つ葉奈が転校してきて生物班を復活させるも、いろいろ問題が起きて…。若干、日本語が話せる外国籍の生徒が、ここまで周りに特別視されることにひっかかる。そんなものなのか?それに生徒が大事に世話しているボウフラを勝手に流しに捨てるなど教頭もひどい。それはさておき、ロシア国籍にするか迷うミハイルの兄の苦悩。外来生物の駆除に自身を重ね複雑な思いを抱く葉奈の、人間は全てホモ・サピエンス種だと結論を出す姿がすがすがしい。

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