2020年代の想像力 ハヤカワ新書

宇野常寛

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784153400115
ISBN 10 : 4153400114
フォーマット
出版社
発行年月
2023年08月
日本
追加情報
:
264p;18

内容詳細

ポリティカル・コレクトネスとアテンション・エコノミーの間で、もはや表現の内実(虚構)よりも、作品を語るアクション(現実)の側に人々が強く快楽を覚える現代において、「虚構」の価値はどこにあるのか?『シン・エヴァンゲリオン劇場版:2』『すずめの戸締まり』『機動戦士ガンダム 水星の魔女』『怪物』『街とその不確かな壁』『鎌倉殿の13人』など、この時代を代表する作品の分析を通じて強大な「現実」に抗うための想像力を提示する、宇野常寛の最新文化批評30篇を一挙収録。

目次 : 『街とその不確かな壁』と「老い」の問題/ 『怪物』と「幸福」の問題/ 『ブラッシュアップライフ』と「平凡」の問題/ 『シン・仮面ライダー』と「人間」の問題/ 『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』と「天才」の問題/ 『グリッドマンユニバース』と「怪獣」の問題/ 『BLUE GIANT』と「体験」の問題/ 『First Love初恋』と「90年代」の問題/ 『機動戦士ガンダム 水星の魔女』と「箱庭」の問題/ 『THE FIRST SLAM DUNK』と「物語」の問題/ 『エルピス』と「正義」の問題/ 『silent』と「リア充」の問題/ 『鎌倉殿の13人』と「悪」の問題/ 『すずめの戸締まり』と「震災」の問題/ 『仮面ライダーBLACK SUN』と「左翼」の問題/ 『リコリス・リコイル』と「日常系」の問題/ 『初恋の悪魔』と「謎解き」の問題/ 『トップガン マーヴェリック』と「さまよえる男性性」の問題/ 『Gのレコンギスタ』と「老成」の問題/ 『SPY×FAMILY』と「家族」(と少年性)の問題/ 『ゴールデンカムイ』と「生き残ってしまった新選組」の問題/ 『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』と「イデオロギー」の問題/ 『犬王』と『彼岸』の問題/ 『シン・ウルトラマン』と「動機」の問題/ 『タコピーの原罪』と「人生」の問題/ 『カムカムエヴリバディ』と「戦後」の問題/ 『ドライブ・マイ・力ー』と「性愛」の問題/ 『スーパーカブ』と「中距離の豊かさ」の問顯/ スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』と「更生」の問題

【著者紹介】
宇野常寛 : 1978年生まれ。評論家。批評誌「PLANETS」「モノノメ」編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • なっぱaaua さん

    ハヤカワから新書が出たというので読んでみた。20年代に出たアニメ、小説、ドラマ、映画29作品を批評したもの。批評本って久しぶりに読んだかも。この筆者さんはTVのコメンテーターになっていたこともあるそうですが知らなかった。既読・視聴済なのは「鎌倉殿の13人」「すずめの戸締り」「リコリス・リコイル」「SPY×FAMILY」だけだった。アニメで「ゴールデンカムイ」、アニメ・コミックで「スパーカブ」が入っても良いでしょうか。とにかくこんな考えがあるのだと感心した。まぁ考えの違いで嫌われそうだなと思ったり。〜続く〜

  • ころこ さん

    テーマ設定のある本よりも、著者に焦点の当たる評論集は売れない。読者は対象となる作品を全て見たり読んだりしている訳ではないので、興味の対象は作品ではなく著者になるからだ。立ち上げたばかりのレーベルに、売れない企画の本を収録するセンスに疑問を抱かざるを得ない。著者の弱点は、作品の評価を社会批評に反映させる社会反映論だということだ。著者は直接に論じる方法を持たない。ひとつひとつの作品が社会のあれこれの反映だと言われると、「そんなこと考えて見たり読んだりしたくないよ」と反発される。逆に社会のことを論じたい方からは

  • kei-zu さん

    2021年から2023年にわたる、小説、映画、テレビドラマ、マンガ、アニメなどに関する評論集。著者らしい切れ味で、未鑑賞の作品も多い中、興味深く読めました。「今日は現実が虚構に対して優位な時代だ(「序にかえてー虚構の敗北」について)」。それでも、僕らは物語を欲するし、語ることを必要とする。老害と言われる歳にはなりましたが、これから語られる「物語」を楽しみにしたいと思います。

  • Tenouji さん

    『水星の魔女』があったので読んでみた。わざと昇華させない演出は、もう定石なのか!?その他、自分も観た作品を拾い読み。面白くは読めたけど、宇野常寛氏さえも、なんとなくマッチョに見えるのは、なぜ。

  • イワハシ さん

    近年の作品を多数さっくり評論した一冊。とてもいい仕事だと思う。短評だしネタバレも躊躇なしなので、そういうものとして読むとコンパクトに作品のエッセンスが摂れてありがたい。←あまりいい読者ではないかな?

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宇野常寛

1978年生まれ。批評誌〈PLANETS〉編集長。明治大学特別招聘教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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