うわべの名画座 顔から見直す13章

姫野カオルコ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784834254037
ISBN 10 : 4834254038
フォーマット
出版社
発行年月
2025年08月
日本
追加情報
:
確実に帯が付いた状態での出荷、また初版など版のご指定はお約束しておりません。

内容詳細

「姫野さんの顔面批評、最高です! 読むと絶対あの映画が見たくなります。」――文芸評論家・三宅香帆氏

昭和、平成、令和と私たちは何を見て、何を見逃してきたのか?

古今東西の作品に表れたさまざまな「顔」が浮き彫りにする時代の欲望と心理とは――。

人の「顔色」を窺い、「顔」を窺い続けてきた、「顔見道(かおみどう)」60年の作家・姫野カオルコが、《いまだに人の顔色を窺って窺って暮らしている》からこそ見える「顔」と、顔を通して見える時代、社会、人間のありようを、鋭く、可笑しく、愛を込めて綴る。
確かな観察眼と独自の美意識あふれる、顔×映画・ロボット・漫画・etcの随筆集。

・幾度も映像化された『伊豆の踊子』の最高傑作バージョンが友和・百恵版ではなく、国民的「あの人」版である深い理由
・女優のいわゆる「お色気」の正体とは?
・パルム・ドッグ賞がふさわしいのは、メッシよりも、ヒギンズとその娘
・アラン・ドロンをスターにした「陰」
・『エマニエル夫人』はなぜ「衝撃的」と誤解されたのか
――などなど「顔見道」を究めた著者による目からウロコの13章。

【本書に登場する主な著名人】
吉永小百合、山口百恵、高峰三枝子、高峰秀子、阿部定、水道橋博士、東出昌大、井浦新、津川雅彦、大谷翔平、シェーン、役所広司、緒形拳、京マチ子、斎藤工、田中絹代、アラン・ドロン、岡田眞澄、シルビア・クリステルほか

【目次】
1 美文字と、映画『女の園』『女學生記』 
2 あのころの芸能人は何が命?
3 『福田村事件』から、老いらくの志
4 大谷翔平の顔、あのロボットの顔
5 『伊豆の踊子』ひとり映画祭
6 ボンカレー、焼津、おから、昭和は遠くなりにけり
7 賞と犬、メッシのほかにも名優犬はたくさん
8 わしゃあ、死んでも本望じゃ
9 『春琴抄』ひとり映画祭
10 眉の向こうに、見えるもの
11 顰蹙を買った、たわわなポスター
12 アラン・ドロンと〈ハンサム〉の時代
13 ソフトフォーカスでエロ映画を女性向きに作戦 ――『エマニエル夫人』と『ビリティス』、誤解の明と暗
・少し付けたし
・掲載映像作品一覧

【著者プロフィール】
姫野カオルコ ひめの・かおるこ
作家。姫野嘉兵衛の表記もあり(「嘉兵衛」の読みはカオルコ)。
1958年滋賀県甲賀市生まれ。『昭和の犬』で第150回直木賞を受賞。『彼女は頭が悪いから』で第32回柴田錬三郎賞を受賞。他の著書に『蕎麦屋の恋』『よるねこ』『ツ、イ、ラ、ク』『リアル・シンデレラ』『謎の毒親』『青春とは、』『悪口と幸せ』『顔面放談』などがある。

【著者紹介】
姫野カオルコ : 作家。姫野嘉兵衛の表記もあり(「嘉兵衛」の読みはカオルコ)。1958年滋賀県甲賀市生れ。『昭和の犬』で第150回直木賞を受賞。『彼女は頭が悪いから』で第32回柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • starbro さん

    姫野 カオルコは、新作中心に読んでいる作家です。著者の独断と偏見のルッキズムに纏わるエッセイ第二弾、前作同様大変面白いですが、取り上げている芸能人や有名人がThe昭和なのが玉に瑕です。前作のデジャヴのようです(笑) https://www.homesha.co.jp/products/items/isbn-978-4-8342-5403-7/

  • 信兵衛 さん

    それにしても姫野さん、古い映画をよく観ているなぁ、と感心します。まぁ今はレンタルやネットで古い映画も観れるようになっていますから、そのお蔭であるにしてもまぁ・・・・。

  • ミノムシlove さん

    それにしても好きなものに対してとことん凝る方である。ひとり映画祭の見比べなど評論家でもないのによくやるなぁ。芸能人を俎上に上げたもの(消しゴム版画の人とか中野翠サンとか)は言いっぱなしで冷たくて好きではないのだが、姫野さんのは安心して読める。/姫野さんの以前のエッセイはごく普通なものだった。それが『忍びの滋賀』あたりから部屋でつぶやく独り言のような文体になってきた感がある。それも面白いけれど従いてこられない人は脱落するかもですね。

  • maimai さん

    『顔面放談』に続く、”顔評論”。芸能人・有名人の顔に対して姫野カオルコが強い関心を抱いていることは、以前から本人もあちこちでチラチラと表明していたけれど、いまや、むしろ著者の本領はこっちなんじゃないかと思う面白さ。しかし、取り上げた映画といい俳優といい、世代的に間口は相当狭いと思うが、いいのか。

  • たっきー さん

    映画を中心に芸能人の顔から時代を読む。『顔面放談』の続編的作品だが、今回もあんまり私には刺さらず。ぼちぼち著者の新作小説を読みたい。

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姫野カオルコ

作家。姫野嘉兵衛の表記もあり(「嘉兵衛」の読みはカオルコ)。1958年滋賀県甲賀市生まれ。『昭和の犬』で第150回直木賞、『彼女は頭が悪いから』で第32回柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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