麻倉玲一は信頼できない語り手 徳間文庫

太田忠司

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784198946395
ISBN 10 : 4198946396
フォーマット
出版社
発行年月
2021年04月
日本
追加情報
:
361p;15

内容詳細

死刑が廃止されてから二十八年。日本に生存する最後の死刑囚・麻倉玲一は、離島の特別拘置所に収監されていた。フリーライターの熊沢克也は、死刑囚の告白本を執筆するため取材に向かう。自分は「人の命をジャッジする」と嘯く麻倉。熊沢は激しい嫌悪感を抱くが、次々と語られる彼の犯した殺人は、驚くべきものばかりだった。そして遂に恐ろしい事件が起きた!衝撃の長篇ミステリー。

【著者紹介】
太田忠司 : 1959年愛知県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ナルピーチ さん

    死刑制度が撤廃された日本でただ独りの存在となった死刑囚・麻倉玲一の回顧録。彼が語るその犯罪の数々を、とある孤島の拘置所を舞台にフリーライターの熊沢克也が聞き手となって事件の真相について取材をしていく…。どこか謎めいた雰囲気を持つ麻倉に対して、ちょっと熊沢の魅力が薄味な印象に思えてしまった。どうせならとことん「信頼できない語り手」に弄ばれる構図でも面白かったかな。それでも終盤はなるほど!そんなオチに繋げるのか。と、思える予想外の展開と意外なラスト。その真相については熊沢だけが何も知らないのだろうか?!

  • H!deking さん

    帯の煽りが大袈裟だったので構えて読んでみました(笑)結末は思っていたのとは違いましたがびっくりするほどではなかったかな。短編で十分て感じです。

  • 森オサム さん

    徳間文庫大賞2022受賞作。徳間書店の気合を感じる書店での展開、派手な帯の煽りでハードルを上げ過ぎた結果、レビューを読めば、やや期待外れとの感想が目に付く。しかし個人的な感想としては、割と面白かったです。確かに突っ込めば切りが無い。無理の上に無理を重ねた設定、スッキリ騙されたと言うより、斜め下に降りて行く様なオチ…。なんだけど、今回は目くじら立てずに穏やかな気持ちで読めたなぁ。「メフィスト」に連載されながら講談社からは書籍化されなかった作品、読める事を喜ぼうでは有りませんか!、ハードルは上げずに穏やかに。

  • yukaring さん

    「騙された〜」と叫びたくなる読後感。タイトルも『信頼できない』、帯にも『驚愕のラスト』と予告してあるが、やっぱり騙されるのは私だけではないと思う。死刑が廃止された日本。最後の死刑囚・麻倉玲一を取材するために、彼が収監されている離島を訪れるライターの熊沢。穏やかで紳士然とした麻倉が15人を殺し、事件を淡々と物語のように語る様はまるでレクター博士のよう。巧みな語り口にグイグイ引き込まれるが、その後はまさかの想定外な事件の連続。全ての謎が氷解するラストは確に『そういうことだったの?』と驚く衝撃の結末だった。

  • えみ さん

    細部まで作り込まれていて、たぶんその犯罪には100年経っても太刀打ちできない。死刑制度が廃止された日本の最後の死刑囚・麻倉玲一の告白。部屋中の温度が下がるような冷酷な犯罪に寒気がし、空気が薄くなったかのように息苦しくなる犯罪意識の皆無。そんな彼の、告白本執筆を依頼されたフリーライターの熊沢克也の恐怖体験はいかなるものか…考えただけでも震えがくる。なにより命と存在を弄ばれた彼は、不幸だ。数々の殺人事件を起こし多くの人を殺害してきた麻倉は、これまでの犯罪を揚々と語りだす。そして異変。衝撃のラストに目を見張る。

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人物・団体紹介

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太田忠司

1959年愛知県生まれ。大学時代「帰郷」で星新一ショートショートコンテスト優秀作を受賞。1990年『僕の殺人』で作家デビュー。趣向を凝らしたトリックミステリーを多数執筆。ホラー・SFにも造詣が深い。2004年『黄金蝶ひとり』で第21回うつのみやこども賞、10年『月読』で第6回酒飲み書店員大賞を受賞。

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