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ショートショート美術館 名作絵画の光と闇

太田忠司

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784163909240
ISBN 10 : 4163909249
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

おいで、絵画の導くその先へ。10の名画をテーマにして、二人の作家が豊かなアイデアで競い合う。日常を抜け出す5分間×20編!「文藝春秋×ショートショートガーデン名作絵画ショートショートコンテスト」受賞作二作を掲載!

【著者紹介】
太田忠司 : 1959年、愛知県生まれ。81年、大学在学中に「帰郷」で星新一ショートショートコンテスト優秀作を受賞。90年『僕の殺人』で長編デビュー

田丸雅智 : 1987年、愛媛県生まれ。2011年、『物語のルミナリエ』に「桜」が掲載され作家デビュー。12年、樹立社ショートショートコンテストで「海酒」が最優秀賞受賞。自らが発起人となった「ショートショート大賞」においては審査員長を務め、「シヨートショートガーデン」の運営にも携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • シナモン

    図書館返却棚で見つけて。再読でした。一枚の絵を題材に二人の作家さんがショートショートを書いていく作品。この企画が面白いし、同じ絵からの発想なのにここまで違う物語になるのか〜ととても楽しめました。私のお気に入りはエッシャー「写像球体を持つ手」でした。絵がカラーだともっといいかな(以前の感想)今回も楽しく読了。フランティシェク・クプカ「静寂の道」月岡芳年「猫鼠合戦」も面白かった😌

  • かみぶくろ

    有名絵画を題材にした田丸雅智さん・太田忠司さんによる競作ショートショート集。最近ショートショートの魅力にハマっているので両者の個性の違いがとても楽しめた。田丸さんは現代的。アイデアのユニークさや現代的なモチーフ、オチのキレが秀逸。太田さんはどこか古風。年配読者にウケそうな渋い筆致と正統派な展開。どちらが正解というわけでもないけど、個人的にショートショートの醍醐味は、その驚きとキレと読後の余韻にあると思っているので、自分は田丸さんに軍配を上げたい。

  • mocha

    名画にインスピレーションを受けての競作。同じ絵を見てもまったく違う物語が紡がれ、一枚で二度おいしい。太田さんはコメディ、ホラー、ヒューマンなどなど老練なワザを見せてくれる。「風神雷神図屏風」には笑った。田丸さんの方は「この絵からそこ行く!?」というぶっ飛んだ発想に驚かされる。巻末の超ショートも良かった。

  • ☆よいこ

    太田忠司と田丸雅智が同じ絵画を見て書く▽ゴッホ「夜のカフェテラス」語らい/灯りのカフェ▽フランティシェク・クプカ「静寂の道」収穫される者/スフィ女▽ムンク「吸血鬼」緋色の髪のマダム/吸わせ屋▽俵屋宗達「風神雷神図屏風」世紀の一戦/風神雷神コンテスト▽モネ「雪の中の蒸気機関車」目撃者の証言/願いの蝶▽シャガール「サーカス」くるよ/鉄の曲芸師▽月岡芳年「猫鼠合戦」戦の始末/猫の悩み▽エッシャー「写像球体を持つ手」移転狂詩曲/球面の男▽ルネ「光の帝国U」夜の町/闇の住人▽平山郁夫「月明の砂漠」『砂狼』/導く者

  • いたろう

    ショートショートの名手2人による、名画をお題にしたショートショートの競作。よく知っている絵から、こんな物語を発想するのかと思ったり、同じ絵を題材にしていながら、それぞれテイストが異なる話になっているのが面白いと思ったり、お題の絵画も、西洋絵画あり、日本画あり、バラエティに富んで飽きさせない。そんな中で、個人的に大好きな絵画、夜の風景と昼の青空が同居する、ルネ・マグリット「光の帝国U」から考えられた物語が、2人とも、幻想文学のようになっていて、なかなかいい感じ。ただ、絵は、できればカラーで載せて欲しかった。

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