危機の時代に読み解く『風の谷のナウシカ』

太田啓之

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784198655860
ISBN 10 : 4198655863
フォーマット
出版社
発行年月
2023年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
248p;19

内容詳細

コロナウイルス、ウクライナ侵攻、AI問題、気候変動…混迷する現代社会を私たちはどう生きるのか―。今の日本を生きる識者が導くこれからを生き抜く18の羅針盤。

目次 : 1 序章(スタジオジブリプロデューサー・鈴木敏夫―「漫画版は映画への裏切りでは」という僕の言葉に、宮さんは激怒した/ 俳優・杏―「母に愛されなかった娘、巨神兵の母」としてのナウシカの思いを受け止めたい ほか)/ 2 キャラクターの魅力(作家・川上弘美―ナウシカは現実にはいなくてもいい―ノイズとしての物語がもたらす救い/ 生物学者・福岡伸一―老いるからこそ、死ぬからこそ人は美しい―ナウシカと鬼滅の刃・煉獄杏寿郎が辿り着いた場所 ほか)/ 3 作品のディテールと時代背景(漫画家・大童澄瞳―驚嘆させられるナウシカ世界の作り込み 飛行機を「船」と呼ぶ理由/ 漫画研究者・杉本バウエンス・ジェシカ―ナウシカはなぜ「青き衣」を着ているのか―西欧からの洞察 ほか)/ 4 物語から現実へ(民俗学者・赤坂憲雄―母性が壊れてしまった時代に降臨した「血塗られた母」ナウシカ/ 生物学者・長沼毅―ナウシカが「シュワの墓所」を破壊したのは、あまりにも短慮だった ほか)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • パトラッシュ さん

    宮崎駿作品では『風の谷のナウシカ』が一番好きだ。アニメ版は強引なハッピーエンドで終わるが、映画を呼び水に漫画版の壮大なドラマへ引き込まれるのだから。そこに描かれる人と技術と戦争の三つ巴という永遠のテーマから生への愛情を感じる福岡伸一や稲葉振一郎、絶望の末に希望を見い出す竹宮惠子と大木毅、ナウシカに母性の象徴を見る杏や赤坂憲雄まで、人は未来に希望を持てるのかを問いかける。ナウシカは全ての人の思いを映す巨大な鏡であり、その行動と思想に必ず反応せざるを得ない。かなわぬ夢だが生前の大江健三郎に感想を聞きたかった。

  • けんとまん1007 さん

    風の谷のナウシカ。映画版しか知らない。それでも、何度、観ただろうか。観る度に、発見がある。その時の自分自身の状態にもよるからだろう。それにしても、この本を読んで、漫画版を読みたくなってしまった。

  • まっと さん

    名作「風の谷のナウシカ」の魅力を有名愛好家18名が自らの視点で語る一冊。その焦点は「聖母」ナウシカ本人や他の登場人物のキャラクターであったり、作品の世界観とディテール、現実世界との対比、「人間」感等々、幅広い。インタビューの聞き手も愛好家であり、双方のコメントは自分には無かった視点も数多い。フランスで宮崎作品の背景を理解するには必読、とまで言われることを知り、改めてこの作品の凄さ、深さを認識。早速映画を改めて観よう。原作漫画にも触れてみよう。その上で本書を再読すればまた新たな世界が自分の中で拡がりそうだ。

  • はるわか さん

    破壊と慈悲の渾沌

  • coldsurgeon さん

    漫画「風の谷のナウシカ」をもとに、インタビューから、混沌とした危機の現代社会を読み解く。映画は、調和の取れた全体に包み込まれて終わり、漫画のそれは、読者を予想もしなかった場所に投げ出して終わるという感じ。漫画ナウシカは、様々なな読み方を許容してくれる開放系の作品だろう。老いるからこそ、死ぬからこそ人は美しいと。単純な善悪では割り切れない人間の愚かさを直視する。清浄と汚濁こそ生命であり、それにまみれながら生きていくしかない。さらにある程度自然をかく乱させることが、自然界における人間の役割ではないか。

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