岐路に立つ「動物園大国」 動物たちにとっての「幸せ」とは?

太田匡彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784768459171
ISBN 10 : 476845917X
フォーマット
出版社
発行年月
2022年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
208p;19

内容詳細

日本初の動物園開園から140年。北は北海道から南は鹿児島まで全国の動物園を取材。「余剰動物」たちの現実をあぶり出し、日本の動物園の「いま」を浮き彫りに。

目次 : 第1章 余る動物―ライオンは「猫より安い」/ 第2章 商われる動物―動物交換、転売の末、死に追い込まれたシマウマ/ 第3章 日本が「レッサーパンダ王国」になった理由―マッチングされる動物/ 第4章 動物たちの「苦痛」を軽減するために―急がれる動物福祉の充実/ 第5章 自然環境や野生動物を守るため、動物園にできること/ 第6章 そもそも動物園は必要なのか?―岐路に立つ「動物園大国」

【著者紹介】
太田匡彦 : 同業他社を経て2001年朝日新聞社に入社。東京経済部で流通業界などの取材を担当した後、AERA編集部在籍中の2008年に犬の殺処分問題の取材を始めた

北上田剛 : 同業他社を経て2007年朝日新聞社に入社。大阪社会部や名古屋報道センター、東京特別報道部などで取材。かつてヘルパーの仕事をしていたことがあり、福祉分野に関心がある

鈴木彩子 : 2003年に朝日新聞社入社。科学医療部で自然災害や環境問題、身近な病気や健康の話題を取材してきた。動物園は「いちユーザー」だったが、地球を考える場としての奥深さをあらためて実感した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • trazom さん

    動物園が、ここまで岐路に立っているとは…。今や動物園の最優先の意義は「種の保存」だと言う。ワシントン条約で輸入が難しくなり、種の確保の使命を担っている。しかし、積極的な繁殖の結果、余剰動物(何て嫌な言葉だろう!)が増え、受入れ先に奔走し、ライオンがペットの犬猫より安い価格となり、更には輸入が難しくなった動物業者の暗躍の温床となる。動物福祉(アニマルウェルフェア)が叫ばれる中、劣悪な環境を改善できない財政難の公立動物園(80以上も!)の将来に希望がない。上野開園から140年、確かに動物園の転機かもしれない。

  • いちろく さん

    紹介していただいた本。確かに、園内で珍しい動物の赤ちゃんが産まれるとメディアを通じても祝われるけれど、その後について思いをはせることは無かった。個数管理や育成環境をはじめ、裏方の事情がデータを元に淡々と描かれた内容。予算の都合だけでなく血縁の問題もあり、動物交換が行われていることも、初見だった。綺麗事ではなく動物を飼うというのは責任が伴うことを、改めて実感する。この本を読む前には戻れないし、もう今後はお気楽な気分で動物園にも行けないけれど、読めてよかった。

  • みのにゃー さん

    私は好き。動物園も水族館も。しかしそれは無くてはならないものではない。言うなれば見世物小屋。エンタメ。かと言って全く無くしていいものでもない。やはり取捨選択は必要。小田原のように、岐阜城麓の岐阜公園にもライオンやペンギン、小さな水族館があった。岐阜市は動物でなく歴史で人を呼ぶことに舵を取った。残念だが仕方ない。子ども達の良い学びが出来、動物たちにあまり無理をかけることのなく展示を行い、動物たちの故郷の保全ができる日本になりますように。

  • onepei さん

    動物園の存在意義とは。

  • となりの石田くん さん

    「動物が観られて楽しい場所」という面だけでは存在できなくなってしまった動物園。タイトル通り、そんな岐路に立ってしまった動物園の現状とこれからを分かりやすく教えてくれました。動物園が目指す理想は今の日本じゃとても難しいと思う。まずは国と国民が正しく動物園について理解することが大切なんだと改めて実感しました。

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