陽だまりに至る病

天祢涼

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163915012
ISBN 10 : 416391501X
フォーマット
出版社
発行年月
2022年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
天祢涼 ,  
追加情報
:
253p;19

内容詳細

小学五年生の咲陽は、「父親が仕事で帰ってこない」という同級生の小夜子を心配して家に連れ帰る。だが、コロナを気にする母親に小夜子のことを言いだせないまま、自分の部屋に匿うことに。翌日、小夜子を捜しているという刑事が咲陽の家を訪ねてくる。小夜子の父親が、ラブホテルで起きた殺人事件の犯人ではないかと疑念を抱く咲陽だが―。“仲田・真壁”の神奈川県警刑事コンビが活躍する社会派ミステリー!

【著者紹介】
天祢涼 : 1978年生まれ。2010年に第43回メフィスト賞受賞作『キョウカンカク』でデビュー。13年『葬式組曲』が第13回本格ミステリ大賞の候補作に。同書に収録されている「父の葬式」は第66回日本推理作家協会賞(短編部門)の候補作にも選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • いつでも母さん さん

    あぁ··モヤモヤする。割りきれない。貧困にコロナが輪をかける息苦しさよ··天祢さんコロナを巧みに使ってる。だけど··親も子も、警察も、誰も彼もが悔しいって言うか、スッキリしないのだ。なんだろう··歯がゆい感じが最後まで取れずにだった。同じ家の中で小5の我が子の様子を把握できないって有りですか?私が変ですか?

  • とん大西 さん

    日々の生活の不安、将来の儚さ。コロナ禍故かもしれないし、以前からの負の萌芽が拡散されてしまったのかもしれない。少女が心に期したのは純真無垢な社会正義。それはあどけなく、同時に危うい。こんな親がいて、こんな社会で…荒んでいく心に救いがないような…。どうにも苦い何かが残りました。

  • 美紀ちゃん さん

    後半の方が面白かった。殺された女性は夏帆はどこにでもいる普通の大学生だったと思う。しかしコロナ禍で世の中が急変して生きていくのが苦しくなってしまった。警察の捜査はコロナ禍で、人相が分かりにくく大変そう。聞き取りにしてもモンタージュにしてもカメラからの割り出しにしても、確かに今のマスク生活は警察の捜査に大きな影響があるのだと改めて感じた。仲田蛍刑事の推理が素晴らしい。捜査のやり方が丁寧で一流。 ピンチの声を掬えなかった父は無念。悔やむ。キーポイントのだいわ飴が気になる。

  • よつば🍀 さん

    コロナ禍を背景にネグレクトと貧困をテーマに描いた社会派ミステリー。物語の主人公は小学5年生の咲陽。母親に言われた「家は恵まれてるんだから、困っている人がいたらなにかしてあげないとね」の一言が忘れられないでいる。そんな中、自宅のすぐ裏のアパートに住む同級生・小夜子の父親が帰って来なくなり、親に内緒で彼女を匿う事を決意する。ラブホテルで起きた殺人事件との関係は?うーん、コロナ禍の現状はリアルに描かれているも、それ以外の部分に現実味がなさ過ぎて勿体ない感じがする。ミステリーと言うよりは少女の友情物語のような趣。

  • ゆみねこ さん

    コロナ禍で歪んだ子供たちを取り巻く環境。クラスメイトたちから敬遠されている小夜子を自室に匿うことを決意し実行した小5の咲陽。小夜子の父に掛けられた殺人事件への関与の疑い。沖田・真壁のコンビを翻弄する小5女子。咲陽と小夜子、育ってきた環境の違いが切ない。沖田の洞察力は相変わらず凄い、そして真壁の必死な笑顔は想像すると笑えた。

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