マンガでわかる!うつの人が見ている世界

大野裕(精神科医)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784866516295
ISBN 10 : 4866516291
フォーマット
出版社
発行年月
2023年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
192p;21

内容詳細

起きられない、気分の波が激しい、突然涙が出る、「消えたい」と言う。どんな言葉をかける?何が本当の支えになる?同じ目線に立てたなら寄り添い方が見えてくる。メンタル不調経験者100人以上が証言した「心の景色」

目次 : 第1章 うつの人が見ている世界(全身が石のように重く動けない/ 頭にもやがかかって先が見えない/ 情報が頭をすり抜けていく/ 見えない何かに追いかけられる/ 「ときめき」がない暗闇を歩く ほか)/ 第2章 うつの人の世界に寄り添うコツ(魔法の言葉は「何かできること、ある?」/ 話は「聞いてくれるだけ」でいい/ 「頑張れ」と言ってはいけないのはなぜ?/ 「元気」ではなく、「元気なフリ」かもしれない/ 整えたくてもすぐにはできない「生活リズム」 ほか)

【著者紹介】
大野裕 : 精神科医。一般社団法人認知行動療法研修開発センター理事長。ストレスマネジメントネットワーク代表。1978年、慶應義塾大学医学部卒業と同時に、同大学の精神神経学教室に入室。その後、コーネル大学医学部、ペンシルバニア大学医学部への留学を経て、慶應義塾大学教授、国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センターセンター長を経た後、顧問。精神医療の現場で注目されている認知療法の第一人者で、Academy of Cognitive Therapyの公認スーパーバイザー。日本認知療法・認知行動療法学会理事長、日本ポジティブサイコロジー医学会理事長など、諸学会の要職を歴任

工藤ぶち : 漫画家、イラストレーター。本格的な漫画作品は本作がデビュー作となる。10年以上にわたりうつ症状を経験し、紆余曲折を経て本作の漫画を担当する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 海猫 さん

    私もうつ病持ちながらだいぶ病状が安定しているので、病気が酷かったころを振り返るような気持ちで読む。マンガが読みやすく体験談が身につまされた。この本で出てくる症状はだいたい経験したことあり。音や光が痛いってのは私もなったなー。テレビ音声や映像が怖かった。病状がまだ酷いのに無理に働いたりしたので「新しいことを覚えられない」にも悩まされた。双極症はなったことがないのでいまいち実感がないが躁状態とうつ状態、両方あるのはしんどそう。病気の人にどう接すれば良いのか指南的なことが書いてあって実用性が高い本だと思います。

  • 読特 さん

    「身体が石のように重い」「突然体調が悪化する」「いつも何かに追いかけられている」…誰でも心が沈む事がある。たいていは気持ちの持ちようで解消する。鬱の症状が理解されにくいのは、健全な心のサイクルにあまりにも近すぎるからでもある。快復できないのは自分のせいではない。努力が足りていないからではない。「頑張れ」は言ってはいけない言葉。病気は感覚だけでは治せない。そのままの自分を、ありのままのその人を受け入れる。長い人生、いろんなことがある。思い出に変わる時がきっとくる。…幸いにも、この病にはまだ罹ったことがない。

  • k sato さん

    うつの世界の住人だった・・・「自分はもう役に立たない人間」。私がそう思ったのは、主治医から病名を告げられた時だった。動揺し絶望した。精神疾患における「うつ状態」の苦しさは形容しがたく筆舌しがたい。しかし、それら心身の苦しみを周囲の人にも理解してもらえたら、もっと楽に生きられるのではないか。そういう当事者の声を拾ったのがこの漫画である。また、家族や友人が当事者に声掛けするときの配慮も指南してくれる。当事者と周囲の想いを代弁してくれる一冊なのだ。共感に溢れている。「うつの時はそっとしておいてほしい」は真実だ。

  • たまきら さん

    おお、視覚化することで、うつの人の辛さが一目でわかるようになっています。こういうときに、まんがの良さをすごく感じます。まさに百聞は一見に如かず。文章だけでは共感しにくい笑顔の裏の悲しさ、パニック、怒り。当事者が言われて嬉しかったことが書いてあるのも有り難い。多くの人にうつは誰もがかかる可能性がある病気だと知ってほしいです。とても良い内容でした。

  • 瑪瑙(サードニックス) さん

    私は適応障害でうつ病ではないけれども、症状が酷かった時は抑うつ状態と診断された事がある。当時の心境が当てはまる箇所もあり、うんうんと頷きながら読んだ。常に何かに追われているような感覚。得意だったことすら出来ない。何を見ても心が動かない。自分が惨めで辛かった。ただ聞いてほしいという気持ち、よく分かる。でもそれさえも辛くて当時の私は夫に私に何も言ってくれなくていいし、何もしてくれなくていいと突き放した。抜け出せて本当に良かった。

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