Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• ピオリーヌ

  読了日：2024/10/15

  2015年の刊。激動のアヘン戦争期、その戦いに正面から立ち向かった魏源と林則徐。魏源は公羊学による変革の理念のもと、黄河の大氾濫を予測して河運にかわる開運の実施、治水工事の徹底的な見直しを進言するなど様々な政治・経済改革案を提言し、『海国図志』により外国を紹介した。林則徐は官僚の立場で国際法を研究し国家間の外交・貿易のあり方まで検討しイギリスの侵略に抵抗し、地方長官として国家財政の再建、民政の安定に尽力した。彼らの動きはアヘン戦争の情報とともに日本にも早く伝わり、幕末外国船の出没に

• いとう・しんご

  読了日：2023/10/24

  アリギきっかけ。杉原の勤勉革命論など根拠のない偽説だと良く分ったけれど、本書の意義はそんなことではない。国と民を守るために官吏の腐敗や市場独占と戦い続け、アヘン戦争に至らざるを得なかった二人の歩みが本書のテーマ。2015年の本だけれど、中国では二人ついて肯定的な評価がなされているようなのですが、そういう環境下で米国が強い軍事的圧力をかけ続ければ、中国は林則徐がそうしたように、軍事力で対抗することを止むなしと考えるに違いない。その中で日本はいつまでも米国に盲従し続けるべきか。色々と考えさせられる本でした。

• 電羊齋

  読了日：2016/04/07

  魏源と林則徐の思想を清末の経世思想家の系譜上に位置づけ、さらに地方行政官としての面を丁寧に紹介。二人の思想が単に机上の学問ではなく、行政のプロとしての経験に裏打ちされていたことがわかる。特に二人の地方行政官としての手腕については知らなかったことが多く、参考になった。

• 錢知溫　qiánzhīwēn

  読了日：2022/11/15

  　第一章は、林・魏の二人が生きた嘉慶・道光期の各國の情勢、貿易の展開、中國國內社會の內亂や官僚の腐敗など、社會背景について略述する。 　第二章は林公の生涯について、世上言われるようなアヘン戰爭の英雄としてではなく、水利事業や屯田など地方行政の名人としての側面に重きをおいて敘べる。 　第三章は魏公の生涯について。嘉慶・道光期學術界の名家たちが登場し豪華である。 　

• 光太郎

  読了日：2022/05/22

  オモロ

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