前田利家・利長 創られた「加賀百万石」伝説

大西泰正

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784582477450
ISBN 10 : 4582477453
フォーマット
出版社
発行年月
2019年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
319p;19

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読書メーターレビュー

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  • 六点 さん

    一読して「とんでも無い本が出てしまったものだ」と慨歎してしまった。それくらい強い衝撃を受けた一冊である。織豊期から江戸初期に掛けての大名家の研究といえば家譜等二次史料による所が大きいわけであるが、当然、それらは「主家の顕彰、主従関係の再確認」というものを重視しており、それに不都合な史料は排除されていた…。当たり前といえば当たり前だが、現代の歴史学徒はそれを無批判に受け入れていたわけである。この方向で研究が進めば、関ヶ原前後の日本の政治史自体、大きく相貌が変わることになる。この本を出した著者も書肆も凄い。

  • はるわか さん

    賤ケ岳の戦いの敗戦後、なぜ利家は加増されたのか?秀吉への内通、勝家への裏切りは史実ではない(追撃戦で前田家重臣に多数の討死)。信長の娘婿である利長を自陣営に取り込む秀吉の戦略(他の娘婿:蒲生氏郷、筒井定次、丹羽長重、中川秀政はすべて秀吉陣営)、また養女豪姫(利家実娘)を宇喜多秀家と縁組させ毛利に対抗させる戦略により前田家に加増。豊臣政権における利家の立場は秀吉との親密さ(旧知の仲)に下支えされたもの。秀長の死など秀吉の親族の消滅がきっかけになり、代わり豊臣親族大名筆頭に。

  • umeko さん

    歴史上かなりの有名人である利家・利長親子のこれまでの研究成果に、これほどの問題点が提起されようとは驚きだった。面白いっ!要再読。

  • アメヲトコ さん

    加賀百万石というと常にイメージされる前田利家・利長父子。この二人の実像については時代の制約上現存する史料から考えていくほかはないのですが、ではその「残されている」ということ自体にある種の作為が働いていたとしたら――というのが著者の問題意識です。これまで深く検討されずに通説化していた加賀藩創業伝説の虚像を剥いでいく叙述には史料批判の面白さに溢れています。

  • MUNEKAZ さん

    秀吉への臣従から関ケ原合戦までの利家・利長親子について、一次史料に基づいて後世の粉飾や偽作を検証した一冊。昨今の話ではないが残された公文書というものには、選んだ側の恣意性が反映されるし、まして藩祖の顕彰や幕藩体制下での生き残り、はたまた現代の「加賀百万石」ブランドが絡むとあって、なかなか通説を見直すのも大変なのであろう。「利家の遺言」「加賀征伐」といった関ケ原前の重要イベントが後世の偽作であると否定されていく様は、なかなか迫力のあるところである。

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