基本情報
内容詳細
フランスの先進的な自動車メーカー、シトロエンで約30年にわたりデザイナーを務め、美術家としても数々の賞に輝いたフラミニオ・ベルトーニ。彼は、職人の領域であった自動車造形をデザインの領域に引き上げ、トラクシォン・アヴァン、2CV、DSなど独創的な車を生んだ。とりわけDSの造形は自動車ジャーナリストだけでなく、哲学者など知識人にも広く称賛された。本書では、ベルトーニの傑出した造形力、構成力をもとに、彼の残した自動車デザインと美術作品の双方を見ながら互いの影響を読み解き、さらにはものづくりへの見識を探る。
目次 : 第1章 美術家およびデザイナーとしての出発(美術:3人の具象彫刻家に師事/ 美術:「魚」と「白鳥」をモティーフに ほか)/ 第2章 代表作“シトロエンDS”と美術(デザイン:透視図法/ 美術とデザイン:その女性遍歴 ほか)/ 第3章 抽象彫刻への転換と“いびつなデザイン”(デザイン:“シトロエンDS”のダッシュボード考察/ 美術とデザイン:抽象彫刻とテールランプ・ユニット ほか)/ 第4章 今日におけるベルトーニの価値(ベルトーニが高めたデザイナーの地位/ 後世に残るデザイン・アイデンティティの確立 ほか)
(「BOOK」データベースより)
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