基本情報
内容詳細
外部からおそいかかる時代の狂気、あるいは、自分の内部から暗い過去との血のつながりにおいて、自分ひとりの存在に根ざしてあらわれてくる狂気にとらわれながら、核時代を生き延びる人間の絶望感とそこからの解放の道を、豊かな詩的感覚と想像力で構築する。『万延元年のフットボール』から『洪水はわが魂に及び』への橋わたしをなす、ひとつながりの充実した作品群である。
目次 : 第1部 なぜ詩でなく小説を書くか、というプロローグと四つの詩のごときもの/ 第2部 ぼく自身の詩のごときものを核とする三つの短篇(走れ、走りつづけよ/ 核時代の森の隠遁者/ 生け贄男は必要か)/ 第3部 オーデンとブレイクの詩を核とする二つの中篇(狩猟で暮したわれらの先祖/ 父よ、あなたはどこへ行くのか?)
【著者紹介】
大江健三郎 : 1935(昭和10)年、愛媛県生れ。東京大学仏文科卒業。在学中に「奇妙な仕事」で注目され、’58年「飼育」で芥川賞を受賞。以後、常に現代文学の最先端に位置して作品を発表し、’94(平成6)年、ノーベル文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ユーザーレビュー
投稿日:2009/11/26 (木)
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ヴェネツィア さん
読了日:2015/09/20
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読了日:2016/08/21
まふ さん
読了日:2023/03/18
Shintaro さん
読了日:2018/01/14
NAO さん
読了日:2020/12/17
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人物・団体紹介
大江健三郎
作家。1935年愛媛県生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。在学中の57年、「奇妙な仕事」で作家デビュー。94年にノーベル文学賞を受賞。主な著書に『飼育』(芥川賞)『個人的な体験』(新潮社文学賞)『万延元年のフットボール』(谷崎潤一郎賞)など。2023年死去
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