郁達夫と大正文学 “自己表現”から“自己実現”の時代へ

大東和重

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784130860406
ISBN 10 : 4130860402
フォーマット
出版社
発行年月
2012年01月
日本
追加情報
:
265,3p 21cm(A5)

内容詳細

目次 : 郁/達夫と大正文学―第一次大戦後の文学と“自己実現”/ 第1部 “自己表現”の時代の中で(“自己表現”の時代―『沈淪』と五四新文化運動後文学空間の再編成/ 日本留学時代の読書体験―学校体験・留学生活・日本語・外国文学)/ 第2部 日露戦後から第一次大戦後へ(田山花袋の受容―『蒲団』と「沈淪」/ 志賀直哉の受容―自伝的文学とシンセリティ)/ 第3部 “自己実現”の時代へ(大正教養主義の受容―自我をめぐる思考の脈絡/ オスカー・ワイルドの受容―唯美主義と個人主義/ 大正の自伝的恋愛小説の受容―『懴悔録』・『受難者』・『新生』)/ 比較文学と文学史研究

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Hiroko さん

     『沈淪』から伺える郁達夫像と本人自身が他人に与える印象に乖離があるのに驚いた。今『新淪』を読んでいるところなので、第一章と第二章は筆写と自分との読み方の比較ができて、とてもおもしろかった。第三章以降は自分の「学の無さ」からよくわからず、そんなものなのか、と読み流した。  「学術書」であるにもかかわらず、ごろ寝しながらほぼ一気読みしてしまった。きちんと机に向かいメモをとって読めば、もっと得るところも多いのだろう。

  • 守屋周作 さん

    おもしろかった。著者前作とのつながりも明確で、探究が方法的だ。細かな文学史的史実もいろいろ教わったし、とても有益な読書体験を味わわせてもらった。郁達夫論としても大正文学論としても顕著な創見があって、超一流の学術書と言えるのではないか。学術書としての先端性を持ちながら、同時に読み物としてもおもしろく書けている。「自己実現」についての大正文学と郁達夫の関係を解き明かすところなどが見どころだが、この線で行くなら、魯迅(と許広平)の『両地書』も同じコンテキストの中に置ける。たいへんおもしろい。

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人物・団体紹介

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大東和重

1973年兵庫県生まれ。現在、関西学院大学法学部/言語コミュニケーション文化研究科教授。専門は日中比較文学、台湾文学。著書『郁達夫と大正文学 “自己表現”から〈自己実現〉の時代へ』(東京大学出版会、2012年、日本比較文学会賞)『台南文学 日本統治期台湾・台南の日本人作家群像』(関西学院大学出版会、

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