新編教えるということ ちくま学芸文庫

大村はま

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480082879
ISBN 10 : 4480082875
フォーマット
出版社
発行年月
1996年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
15cm,236p

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読書メーターレビュー

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  • モリー さん

    およそ、人(特に子ども)を育てる職業を目指す若者にお勧めしたい。「先生はえらい」なんて露程も思わない私ですが、大村はま先生は、これまで見聞きした先生の中で数少ない偉いと思える先生の一人に加わった。書きたい事は多くあるのですが、あえて、一つだけここに書き留めます。出来ない生徒を成長させるのは当然ですが、そこに授業のレベルを合わせるのではなく、同じ教室で学ぶ優秀な子どもを含めた一人一人の生徒がそれぞれに成長できる授業を教科書だけに依存せず、先生自身が自分を高めながら教材自体を生み出す姿勢はプロ先生中のプロだ。

  • ちゅんさん さん

    いまは子ども達に教えることを仕事としているのでとても身が引き締まりました。面白いだけではいけない、優しい子ども好きは当たり前など。そうだよなぁ

  • とびほびこび さん

    偉いしゃっちょさんも、キーキー喚くモンペアさんも恩師と呼ばれる人に教え育てられたから今があるのでしょ、と自分も含め反省したくなった。昨今の教育現場がいかに検査場と化しているか、一番進んだ人を育てる為にあるはずの学校が一番遅れてしまったという指摘。個人の心意気は組織によって封じられる葛藤を感じた。人は自分の教わったやり方を知らない間に踏襲するものだそうなのでご用心。一級の教師とは仏様の指のようにそっと寄り添い、後押しした事を知られることなく自分の力で達成したという自信と勇気を与えることだ、にハッとなった。

  • niisun さん

    「やってごらん」、「勉強が足りませんね」、「静かにしなさい」。大村はま氏曰く、どれも教師が使うべきではない言葉の数々。また、教師にとって『「優しくて親切」などというのは、「一生懸命」と同じことで、あたりまえのことです。教師は専門家ですから、生徒に力をつけなければだめです。』と、職業人、専門家としての務を果たさなければいけないことを強調されているのが印象的でした。複数の講演録をまとめたもののため多少冗長な部分はありますが、逆に次代を担う教師たちに、これだけは伝えておきたいという部分が鮮明に語られていますね。

  • 🍒 さん

    教員は常に研究し続けるべきだということ。子どもたちが将来、厳しい社会を生きていけるように鍛えることが教育の責務だということ。いま学習指導要領の変革が話題になっているが、その内容は大村メソッドそのもの。だからこそ、1970年の講演記録が今も読まれ続けているのだ。子どもたちに本当に必要な「国語力」を、しっかり育てられる教員になりたいなあ。「国語なんて日本語なんだから誰にでもできる」って言う人がたまにいるけど、そうなのかな。音読、作文、要約…どうしたら1人1人の力を伸ばす働きかけができるのだろう?難しいなあ…。

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