月と蛇と縄文人 角川ソフィア文庫

大島直行

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784044005788
ISBN 10 : 4044005788
フォーマット
出版社
発行年月
2020年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
368p;15

内容詳細

縄文土器の文様はなぜ「縄」なのか?ストーンサークルはなぜ「円」を描いているのか?死者はなぜ「穴」に埋められるのか?旧来の考古学が看過してきた素朴な疑問の数々を読み解くと、縄文人の「こころ」が見えてくる。自身も多くの遺跡の発掘に立ち会った著者が、綿密なフィールドワークをもとに、脳科学・心理学・宗教学・文化人類学など諸学問の知見を組み合わせて論じる。全く新しい縄文論。

目次 : 第1章 縄文人のものの考え方(縄文の謎はなぜ解けない/ ユングとエリアーデ/ ネリー・ナウマンの象徴研究/ 日本の考古学者の象徴論/ 異分野からのアプローチ/ 読み解きの鍵はシンボリズムとレトリック)/ 第2章 縄文人のものづくり原理(縄文土器は本当に鍋か/ 土偶のワキはなぜ甘い/ 石斧の以呂はなぜ緑なのか/ 貝輪をはめるのはなぜ女性なのか)/ 第3章 縄文人の大地のデザイン原理(なぜ死者を穴に埋めるのか/ 竪穴住居になぜ住むのか/ ストーンサークルはなぜ円いのか/ 環状土籬は土木工事か/ 貝塚はゴミ捨て場なのか/ 水場遺構で何が行われたのか/ 火災住居は単なる火事か)/ 第4章 縄文人の神話的世界観(縄文人の世界観/ 月のシンボリズムの行方/ 縄文文化の本質)

【著者紹介】
大島直行 : 1950年、北海道生まれ。東洋大学文学部史学科卒業。北海道考古学会会長、日本考古学協会理事、日本人類学会評議員、伊達市噴火湾文化研究所所長などを経て、札幌医科大学客員教授。博士(医学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

★
☆
☆
☆
☆

1.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
1
★
☆
☆
☆
☆
世界の歴史の中でも長く続いたとされる縄文...

投稿日:2021/04/25 (日)

世界の歴史の中でも長く続いたとされる縄文文化。時代を区切る前提が必要ではないのかな、と素朴な疑問を持ちました。日本で文字を利用するようになって、たかだか千数百年の間にこれだけ価値観が変動してきたのだから、それより遙かに長い期間続いた縄文文化をこうであったとするには無理がないでしょうか。

アポクリファ さん | 千葉県 | 不明

0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • たまきら さん

    縄文文化が大好きな夫が背表紙だけ見て借りてきた後、「わあ、なんだこの表紙!」と照れまくり。かわいい人だなあ。内容は正直主観と推測に基づいているので、楽しみつつも(ふんふんこういう考え方なのね)といった感じ。とはいえ、誰も元には戻れませんからね、それでいいではありませんか。でも確かに…なんでヘアヌード…?横にマッチョな男子のヌードも添付してほしい。

  • コーデ21 さん

    「シンボリズムとレトリックで読み解く神話的世界観」 ここ数年、縄文土器や土偶の素晴らしさに心惹かれているので、縄文文化の「心性」を読み解くという切り口は実に興味深かったです。が!すべてのものが「月と蛇」のシンボライズだという説は、あまりにも独善的な意見のような? 途中でついて行けず、読了を断念😢 写真と見まがうばかりの表紙絵<妊婦>作・廣戸恵美が素晴らしい〜☆

  • Yusuke Murakami さん

    考古学的視点のみではなく様々な学問を用いて論じられてるところが本書の最大の特徴だと思う。まかさ縄文関連本でユングの名前を聞くとは思わなかったし著者も言うように考古学者はそれ以外の学問を取り入れて考察していく事を嫌う傾向にあるようなのでこういう視点は正しいかそうでないかはさて置き信頼に値すると思った。 全編通して月のシンボリズムからの再生、元型、グレートマザー理論の話で真意はもう存在しない縄文人には聞けないので定かではないにしろ事実ならロマンがあるしまた実際そうなのではないかと思う説得力を持つ学術書である。

  • Kyohei Matsumoto さん

    縄文人の考古学的な研究を心理学や宗教学的な視点から捉え直す試み。僕の感覚としては特に違和感なく自然に入ってくる内容だったが、かなり物質的、経済的な研究に終始してきた考古学の歴史ではこの本はかなり異端的な感じのようだ。要するに縄文人の思考方法は月のシンボリズム、蛇という男性的なシンボル、土偶や竪穴式住居などの子宮を象徴するもの、死と再生を象徴するもの、そういうものを縄文人の文化から見出すという考えだった。むしろそういうふうに捉えるのが自然だと感じて特に新しい感じがなかった。古代心性を知るには良い本か。

  • 早田 隆嶺 さん

    何でもかんでも月のシンボリズムかいという気がしてしまうが、経済合理性で計れる世界ではないという点は正に慧眼。ますます縄文人と縄文時代に惹かれる。現代人の心性の何処かに今も縄文が息づいていないかと。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

哲学・歴史・宗教 に関連する商品情報

おすすめの商品