バナナブレッドのプディング 白泉社文庫

大島弓子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784592883524
ISBN 10 : 4592883527
フォーマット
出版社
発行年月
1995年09月
日本
追加情報
:
16cm,358p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • コットン さん

    「きょうはあしたの前日だから…」と言う言葉から始まる不安定な世界を描いていて、古さを感じさせない。さすが大島弓子は素晴らしい!

  • KI さん

    世界がぐるぐる回っているのに、私はまっすぐ歩くことしかできない。

  • S.Mori さん

    「バナナブレッドのプディング」のような作品を読むと「大島弓子万歳!」と叫びたくなります。それぐらい好きです。風変りな高校生三浦衣良が主人公。大好きな姉が結婚することになり、不安定な状態になってしまいます。見かねた友達のさえ子が、兄の峠と疑似結婚させるのですが……。思春期の少女の内面が繊細に美しく描かれています。エキセントリックな物語に見えますが、描かれていることは大人になることの難しさです。自分らしさを保ちながら、大人になるのは難しいです。作者は衣良を通して自分らしく生きる女性にエールを送っています。

  • ちぇけら さん

    「きょうはあしたの前日だから、だからこわくてしかたないんですわ」息がしろいのはわたしが少女だから。りんとした雪が降ってきて、あなたがマフラーを巻いてくれる。雪。ふれるととても冷たくて、ほろりととけて涙みたいにわたしを濡らす。さあミルクを飲んで。ことばがすっとしみてゆく、夜半の甘い匂いのするお布団で。わたしは少女、でもやがて、良心などまるでない鬼になって、たくさんのひとを失望させてしまうの。それなのに、あなただけよ。眼からキラキラと星がながれだす。「ほくはきみがだい好きだ 薔薇のしげみのところからずっとね」

  • 昭和っ子 さん

    夢で、生まれるのを不安がっている自分の赤ちゃんに、「まあ生まれて来てごらんなさい、最高に素晴らしい事が待ってるから」と答える衣良ちゃんのお姉さん。衣良ちゃんと違って、世の中に適応している美しいお姉さんですが、後で「最高の素晴らしさって何だろう、私自身もまだお目にかかってないのに」と考えます。姉妹がそろって穏やかで美しい花嫁になってくれたら、両親もラクなのでしょうが、衣良ちゃんはお姉さんの代わりに巨大な「?」を発してくれているのかも。その「?」がユーモアとかわいい花々で飾られて供されています。

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人物・団体紹介

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大島弓子

1970年日本赤十字中央女子短期大学卒業。1997年明星大学大学院人文学研究科修士課程教育学専攻修了、教育学修士。豊橋創造大学教授。専攻:基礎看護学

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