現代小説作法 ちくま学芸文庫

大岡昇平

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480096357
ISBN 10 : 4480096353
フォーマット
出版社
発行年月
2014年08月
日本
追加情報
:
254p;15

内容詳細

「芸術はとにかく実行なのです」西欧文学に通暁し幅広いテーマの名作を書き続けた著者が実践的な小説作法の要諦を論じ尽くした名著。

目次 : 小説に作法があるかという問題/ 小説はどう書き出すべきか/ 作者の位置について/ 告白について/ ストオリーについて/ プロットについて/ プロットについての続き/ 主人公について/ 主人公についての続き/ 日本文学について/ ハムレット/ 人物について/ ムイシキン公爵/ 小説の世界/ 小説の中の「橋」について/ モデルについて/ 描写について/ 小説と映画/ 心理描写について/ 自然描写について/ 自然観の変遷/ 文体について/ 行動小説と性格小説/ 劇的小説/ 要約

【著者紹介】
大岡昇平 : 1909年東京生まれ。1988年に没す。京都大学仏文科卒業。作家。小説に『俘虜記』(1949年横光利一賞)『野火』(1952年読売文学賞)『花影』(1961年毎日出版文化賞、新潮社文学賞)『事件』(1978年日本推理作家協会賞)、戦記文学に『レイテ戦記』(1972年毎日芸術賞)、評論エッセイに『中原中也』(1974年野間文芸賞)『小説家夏目漱石』(1989年読売文学賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • パブロ さん

    作家が書いた文章読本をいろいろ読んだ。三島由紀夫、丸谷才一、村田喜代子などなど。文をナリワイとする作家だもん、その人の腕と個性が発揮されていて、みんな面白い。じゃあ、明晰でスキがない文章を書く大岡昇平はどんな指南をするのか、興味津々。ってなわけで、やっぱり大岡昇平はカッチリキッチリ唸るくらい論理的ですよ。ですます調でやさしげに書かれているけれど、書き出しからプロット、描写など小説のすべてのことが網羅されていて、ずっしりと重いこと重いこと。文章読本の私のベストは中村真一郎だったけど、こりゃ〜1,2を争うな。

  • マヌヌ2号 さん

    物語にまず必要なのは主題。/プロットを決定づけるのは登場人物のキャラクターであり、キャラクターは時代、環境、文化の影響下にある。/本筋に関係ない動作や心理をただ物語の順序として書く場合、それらの場面を「流す」ようにする。逆に、重大な場面では、動作や場面を「つぶを立てる」ように描くほうがよい。ところが、急いで書いた小説は、流すべき場面をくどく書き、つぶを立てるべき部分を流す。/個人の自由が小説の形を変えた。/ほかにも書き留めたいことが多くあります。国内と海外の小説の読みかたを教えてくれる一冊でもありました

  • 直角 さん

    書名が「現代小説作法」なのに第一章の題が「小説に作法があるかという問題」で、面食らう。作法はないわけではないがそんなものを過信してはいけないということらしい。小説の書き方を所与のものとして示すのではなく、個別の小説作品がいかにして書かれたかを論じる中でその輪郭を明らかにしていく。小説の比較対象・競合ジャンルとして映画が大きく取り上げられているあたりは時代を感じた。

  • なつき さん

    『現代小説作法』読了。大岡昇平による、小説の方法論の本。イギリス文学史やフランス文学史をはじめ、さまざまな文学からその方法論の根拠をもってきている。もちろんそれらの文学を知っているとより深く身体の中心に落ちていくものだとは思うが、知らなくとも読める。しかし当たり前のことが難しい。

  • MIYA さん

    しかし小説家という職業は、人間の幸福の立地からすれば、危険をはらんでいます。人生をすべて小説的にしかながめられない人は不幸なのです。その不幸をのがれるには、いい小説を書くほかはありませんが、いい小説が必ず書けるとは限らないから困ります。その時真の不幸が訪れますから、注意を要します。

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