生き物はどのように土にかえるのか 動植物の死骸をめぐる分解の生物学

大園享司

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784860645335
ISBN 10 : 4860645332
フォーマット
出版社
発行年月
2018年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19

内容詳細

動物が死んだり、植物が枯れたりしたあと、遺体はどうやって分解されて、土にかえるのでしょうか?動物や昆虫、キノコやカビなどの菌類、細菌など、ふだん語られることの少ない「分解者」の秘密に迫る!

目次 : 1章 動物が腐る(アフリカゾウ、死後4年間の物語/ アフリカゾウはどのように分解されていくのか/ 遺体の分解パターンは、さまざまな大きさのホニュウ類で共通している ほか)/ 2章 植物が腐る(落ち葉は厄介者か/ 植物の死/ 落ち葉が腐葉土になるのに、何年かかるのか ほか)/ 3章 腐るか腐らぬか、それが問題だ(腐る木材、腐らない木材/ 丸太が腐るのに何年かかるのか/ 丸太の内部で繰り広げられる、カビとキノコの戦国繚乱 ほか)

【著者紹介】
大園享司 : 同志社大学理工学部環境システム学科教授。大阪生まれの大阪育ち。博士(農学)、京都大学。京都大学生態学研究センターなどを経て、現職。専門は、生態学、生物多様性科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • きみたけ さん

    著者は同志社大学理工学部環境システム学科の大園享司教授。生き物の死骸が分解されるプロセスを見ながら、生き物の死骸を利用する動物や昆虫、カビやキノコなどの菌類、細菌など「分解者」の秘密を紹介。特に第1章「動物が腐る」ではアフリカゾウの分解過程を解説。とても衝撃的でした。 地球の生態系において「生きる」と「死ぬ」の2つの車輪をつなぐのが「分解」とよばれるプロセスとのこと、とても神秘的なものを感じました。

  • 鱒子 さん

    行間、イラストや写真、文体、全てが読みやすさを追求したレイアウト。ページまたぎの単語にも配慮があり、門外漢の私にも楽しく読めましたꉂꉂ ( ˆᴗˆ ) 動物の死と植物の死。そして死んだはずなのに腐らぬもの。「葉っぱのフレディ」は、土壌生物のお菓子の家になったのでした。命は巡る。

  • まりお さん

    象の死、そして分解される所を読んで思いだしたのが、もののけ姫序盤のタタリ神が死んで骨となるのシーン。 体が溶けて骨となり、溶けた体は周囲の草を腐らせた。象の分解、生き物の分解は周囲の草を一度腐らせ、新たな草木の成長を施す。もののけ姫のあのシーンは恐ろしく感じた場面であったが、生死の循環を描いた場面であった。

  • 姉勤 さん

    一言で土に還るといっても、どのように、どのくらいで、を具体的に。先に動物。象や豚の屍体を観察し、土に戻るまでの変化を数値化する。血流が止まった途端に酵素により自壊が始まり、微生物や、昆虫、屍食動物によって食べられ、分解する。それは植物も同様で、ただし動物よりも時間がかかり、法隆寺のように千年を超えて木材は残るケースも。土に還るよりもガス化や窒素、炭素に分化することによって空へ還る割合も多く、光合成と食物連鎖にて、すべての生物は死によって生まれた物質で生きていく。輪廻を感じる。

  • 活字スキー さん

    人は死ぬとどうなるの?魂は風に、体は大地や海に還ってゆくのさ……的なふわっとしたイメージにがっつり答えてくれる良書。のっけからとあるアフリカゾウの屍体が分解されてゆく様が詳細に語られたりするので、ブットゲライト『死の王』での屍体が腐敗してゆくシーン(もちろんフェイク)を思い出しながら読んでしまった。生き物が死ぬと様々な分解者がすみやかに活動を始める。分解されたものは環境の一部となり、新たな命の材料となる。全てがつながって命は巡り続ける。

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