陸軍省軍務局と政治 軍備充実の政策形成過程

大前信也

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784829507056
ISBN 10 : 4829507055
フォーマット
出版社
発行年月
2017年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
250p;22

内容詳細

昭和戦前期の陸軍が果たした役割を「予算編成過程の考察」というこれまでとは別の角度で分析。陸軍予算編成の実態、陸軍と大蔵省・帝国議会との関係などの検討から政策形成の構図を明らかにする。

目次 : 第1章 政軍関係と陸軍省軍務局(陸軍における軍務局軍事課の位置/ 昭和一一年七月陸軍省官制改正の経緯/ 昭和一一年七月陸軍省官制改正の結果)/ 第2章 陸軍予算編成の制度的枠組み(法規の定める陸軍予算の編成手順/ 予算についての各部局の権限)/ 第3章 予算編成をめぐる陸軍内の部局間関係(軍務局軍事課による統制/ 統制の手段としての機密費/ 陸軍予算編成における軍事課−主計課関係/ 陸軍予算の編成過程/ 軍備計画策定における参謀本部の役割)/ 第4章 昭和一〇年度陸軍予算編成(陸軍部内の予算編成作業/ 陸軍と大蔵省/ 予算閣議での妥結/ 予算審議に備えての議会対策)/ 第5章 昭和八、九、一〇年度の陸軍機密費(機密費の管理システム/ 機密費の交付/ 機密費の使用報告/ 機密費と軍事課予算班長)

【著者紹介】
大前信也 : 昭和34年(1959)奈良県に生まれる。慶應義塾大学文学部、京都大学法学部卒業、コーネル大学大学院アジア研究科修士課程修了、京都大学大学院法学研究科政治学専攻博士後期課程研究指導認定退学。現在、同志社女子大学現代社会学部嘱託講師。専門は日本政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 高木正雄 さん

    軍務局と経理局の役割分担など細かいところまで見ており勉強になった。軍事課予算班の具体的な動きも面白い。この本で10万ページ達成

  • wuhujiang さん

    軍務局のありかた、陸軍予算の編成方法、機密費周りの支給方法について詳述されている。官制と本人たちの日記や改装を照らし合わせることで、記載の裏付けや官制と実態が離れていたことが示されており、納得できる内容だった。昔西浦進の回想録で読んだ予算班の仕事内容がもっと詳細に知られたことがよかった。あと、章末の註に先行研究批判がつまっていてそこも読みどころだった。

  • K さん

    旧軍では、参謀本部と軍令部の作戦課の一部エリートに権限が集中したことはよく知られている。翻って、軍政における権限については一般には知られていない。本書は陸軍省軍務局軍事課(後に軍務課が独立)が予算編成や政策調整において莫大な権限を有していたことを記すものだ。例えば予算は経理局が担当だが、陸軍内の配分や大蔵省との折衝は軍事課が大きな役割を果たしていたという。現代の日本の安保政策における国家安全保障局、防衛省防衛政策局、外務省総合外交政策局等の主要部署の役割を考える際にも示唆に富む内容であった。

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