野に咲く花の生態図鑑 春夏篇 ちくま文庫

多田多恵子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480437402
ISBN 10 : 4480437401
フォーマット
出版社
発行年月
2021年05月
日本
追加情報
:
208p;15

内容詳細

オオイヌノフグリの青い瞳の花の秘策、虫を騙して命も奪うムサシアブミの花、キノコに養われる純白のギンリョウソウなど、野に生きる植物たちの美しさとしたたかさに満ちた生存戦略の数々。『したたかな植物たち』、『美しき小さな雑草の花図鑑』などの著作で人気の著者が植物への愛をこめて綴る珠玉の植物エッセイ集。

目次 : 春(オオイヌノフグリ―異国の青い瞳/ ホトケノザ―ふたつの顔を持つ花/ タチツボスミレ―光の花と陰の花/ カタクリ―眠りの森の妖精/ ムサシアブミ―鎌首の罠/ レンゲソウ―花がつなぐ共生の輪/ イカリソウ―森のUFOキャッチャー/ エゴノキ―うつむく花の事情/ ホオノキ―壮大な歴史)/ 夏(テイカカズラ―大人への階段/ ハコネウツギ―紅白の宴/ ギンリョウソウ―森の純白の精霊/ アツモリソウ―伝説を背負う花/ マツヨイグサ―真夏の夜の夢/ ウマノスズクサ―誘惑の音色/ イワヒゲ―岩場に生きる小さな勇者/ ヨツバシオガマ―秘めやかな略取/ クサギ―対比の思惑/ ヘクソカズラ―においの防衛/ 高嶺の花の生き方と守り方)

【著者紹介】
多田多恵子 : 東京都生まれ。東京大学大学院博士課程修了、理学博士。現在、立教大学、東京農工大学、国際基督教大学非常勤講師。植物の繁殖戦略、虫や動物との相互関係などを自然観察会やNHKラジオ「子ども科学電話相談」、本や図鑑、絵本の出版など広く啓蒙活動にも力を注いでいる。科学的な植物の知識の普及に貢献した功績により、第29回(2021年)松下幸之助花の万博記念賞松下正治記念賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 春 さん

    身近な野草の生態図鑑。【ホトケノザの】春の七草のホトケノザはキク科のコオニタビラコのこと、というのにびっくり。面白いのは、この花にはふつうの花(開放花)の他に、虫が来ずに受粉できなくても実がなる「閉鎖花」が咲くということ。花を咲かさず閉じたまま自分の花粉で受精する。花粉は少なく花びらも退化するけど、とにかく命を繋ぐために閉鎖花は咲く。【ウマノスズクサ】特殊な匂いでハエを誘い込んで幽閉、強引に花粉を運ばせる花。そして花粉をつけさせて解放する。すごい。したたかに美しく咲く花のやり口に感心するばかり。

  • ひでお さん

    春から夏にかけては、山野にはたくさんの花が咲きます。身近な山でも思いの他、多種の花を見ることができるのですが、残念なことに、花の名前も知識もあまり持ち合わせていません。この本は植物の生態に焦点を当てて、どんな生き方をしているのか、詳しく楽しく解説してくれます。巻末で鹿の食害について触れられていますが、なるほどと納得しました

  • Mマジパン さん

    とにかく写真が豊富。花は美しいだけでなく、昆虫に授粉してもらうために巧妙な仕掛け(構造)になっている。そのことは文章で理解することが難しいが、組み写真での説明で実に分かりやすい。このようなものが身近にあることは喜ぶべきことだ。しかし、里山の荒廃や盗掘、増え過ぎたシカなどによる食害によりどんどん失われていることは悲しい。すべて人為によるものなので。多くの人、特に若い人、が読んで問題意識を持ってもらいたい本である。

  • kaz さん

    身近に見られるものばかりではないが、豊富な写真が嬉しい。それにもかかわらず、名前を覚えることができない自分が、ちょっと悲しい。図書館の内容紹介は『虫を騙して命も奪うムサシアブミの花、キノコに養われる純白のギンリョウソウ…。野に咲く花たちの生存戦略と虫や鳥たちとの共生関係のふしぎを、植物生態学者がやさしく紹介する』。

  • Y さん

    ★★★☆☆

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