伝達の整理学 ちくま文庫

外山滋比古

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480435644
ISBN 10 : 4480435646
フォーマット
出版社
発行年月
2019年01月
日本
追加情報
:
240p;15

内容詳細

大事なのは、知識の詰め込みではない。思考をいかに伝達するかである。AIに脅かされる現代人の知のあるべき姿を提言する、最新書き下ろしエッセイ。

【著者紹介】
外山滋比古 : 1923年生まれ。東京文理科大学英文学科卒業。『英語青年』編集長を経て、東京教育大学、お茶の水女子大学で教鞭を執る。お茶の水女子大学名誉教授。専攻の英文学に始まり、レトリック、思考法、エディターシップ論、日本語論などの分野で独創的な仕事を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • takaichiro さん

    日本語の良さを研究し、世の中に伝えることを生きがいとする外山さんのコミュニケーション論。デジタル社会ではSNSへの投稿に見られるように、言葉の活用を読み書きに傾斜させる傾向がある。人間と人間の直接の会話でしか伝えられない力や心情に注目して、もっと会話のスキルに注目すべきではと語りかける。世界には珍しい「あいまいさ」を包含する日本文化は、ロジック命の欧米文化と異なる。その良さを理解し、日本語の豊かな表現をもっと使える様にすれば、日本文化はさらに華やかなものになるのではと。外山さんの日本愛、今回も炸裂です。

  • しゅてふぁん さん

    それはどうだろうと感じることもあったけれど、そんな考え方もあるのねと新鮮だった。外山氏の文章は読んでいて気持ちが良い。「聡明」ということばは目の知能よりも耳の知能を先にしているとか、モモタロウは聴覚文化を代表する説話であるという話になるほどなぁ、と。「あいまいの美学」「コケ文化」も面白かった。これからはことばを話し、聴くことに気を遣ってみよう。

  • kawa さん

    御年96才の外山先生、益々盛んで本書も新書書き下ろし。読み方偏重、書く・話す・聴くを疎かにする日本の国語教育。「真実は貴重であるが美しい虚構は平和をもたらす」、絵そらごとや嘘にも効用がある。世界に誇れる座談会文化。敬語は自分の言っていることがよりうまく相手に通ずるためにある。古典は後世の読み手が作る。良書は読んでその影響から逃れるのが大変なので危険、等々。相変わらずの楽しくも鋭いご指摘。益々快調、凄い。

  • 黒澤ペンギン さん

    『「読み」の整理学』でも思ったが、やはりこの方は言葉の発明家だ。四人称・五人称という発明は、物語を読んだり聞いたりする時の楽しみ方をピタリとはめてくる言語化だった。/忘れることの効用は考えたことがなかったが、読んだものによって自分がいなくなる感覚はたびたび感じていた。自分の考えをまとめる前に、他で読んだ言葉が出てきて邪魔をしてくる。忘れることがなければ自分でいられないと思うと、その効用が少しわかった。

  • アイロニカ さん

    うーむ、巷で話題の『思考の整理学』に乗っかる形でこちらも読んだが、これは本当に書き下ろしなのかと疑うくらい話題の古さと重複が目についた。「思考の伝達」を謳っているものの内容は対話論ではなく、情報伝達の場における立場と認識と変容についてのエッセイ、だろうか。ネットの普及による送り手と受け手のインタラクティブ化について言及がないのが気になる。著者が高齢であるためか、それとも大衆が発信する力を持ったような認識は驕りによる幻想なのか。力ある受け手など現実には存在せず、ポピュリズムに陥るのが関の山ではなかろうか。

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