夢十夜 他二篇 ワイド版岩波文庫

夏目漱石

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784000072809
ISBN 10 : 4000072803
フォーマット
出版社
発行年月
2007年01月
日本
追加情報
:
19cm,187p

内容詳細

戦後の新しい漱石論は、「夢十夜」の読み直しから始まったと言っても過言ではない。荒涼たる孤独に生きた漱石の最暗部が濃密に形象化されている「夢十夜」ほか、「文鳥」「永日小品」を収録。

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読書メーターレビュー

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  • きょちょ さん

    「夢十夜」ほか2作。 「夢十夜」は再読。 なかでも、第一夜、血色の良い女性が仰向けに寝ながら「私はもうすぐ死にます」と言う話、第三夜、盲目の少年を背負う話が面白い。 ほか2作のうち「文鳥」が特に良くて、漱石の孤独感や神経質なところが窺える。 「永日小品」は随筆のような作品で、「蛇」は幻想的、「山鳥」は爽やかな気持ちにさせてくれた。「金」は独特の発想で面白く読めた。 ★★★

  • あいくん さん

    ☆☆☆これは十日間の夢の話です。国語教科書に載っているのは「第一夜」と「第六夜」です。十日間の新聞連載だったのだそうです。「第一夜」は不思議な話です。死にそうになっている女とそれを見守る男の物語です。「百年待ってください」と女が言いますが、明治の日本人の平均寿命は五十歳くらいです。当時としては「永遠」ということです。百歳以上の人が増えている現代では夢幻とはいえないかもしれません。「死んだら埋めてください。墓のそばで待ってください。会いに来ます」と女は言い残して死にますが、男はそれを信じて百年待ちます。

  • ume-2 さん

    黒澤明監督作品に「夢」という映画があった。内容は全くこの作品と関係ないのだが、冒頭の「こんな夢を見た。」はすこぶる効果的に使用されていた。この言葉を前提に、その後に続く物語は一切の制約から解放され、現実感を失っても構わなくなる。この夢十夜と、間に「文鳥」を挟んで、夢十夜のようなという依頼に応えた「永日小品」の計3篇。夢十夜目当てであったが、永日小品の、中でも「蛇」や「火鉢」、そして「山鳥」に心奪われる。「火鉢」に描かれる、厳寒のある日の恐らくは漱石の一日、新聞に包まれた「山鳥」が象徴する悲哀。やはり好い。

  • Miya さん

    夢十夜まで読んだ

  • ロックイ さん

    いつか読めたらと思っていたので漸く読めたという、達成感というか、安堵感というかそういう気持ちが読後にわいてきました。一つ一つの話は短いのに前の話が尾を引いてずっと夢の中にいるような気がしてなりませんでした。怖い話も、切ない話も、クスリと笑える話も、もっと余裕ある人になったらまた違った意味を含み、全然印象が違ってくるんだろうと思いながら読了です。

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人物・団体紹介

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夏目漱石

1867年、現在の新宿区生まれ。1890年、東京帝国大学文科大学英文科に入学。1895年から96年まで、『坊っちゃん』の舞台である松山中学校で教鞭を執る。1900年9月、イギリス留学出発。1905年、『吾輩は猫である』を俳句雑誌「ホトトギス」に連載。1907年、朝日新聞社に入社。以降、朝日新聞紙上に

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