二人の夫をもつ女 講談社文庫

夏樹静子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062779494
ISBN 10 : 4062779498
フォーマット
出版社
発行年月
2014年11月
日本
追加情報
:
400p;15

内容詳細

愛妻家の夫が謎の失踪。打ちひしがれる妻・祥子に、やさしく寄り添う、夫の上司・里見。二人はいつしか「再婚」を意識し始めるが、祥子はやがて夫の「真相」を突き止める。彼女が最後に下した決断とは?表題作を含む、珠玉の短編集。日本最高峰のミステリー作家が、妻の、女の、恋人の、心のひだを暴く!

【著者紹介】
夏樹静子 : 東京生まれ。慶應義塾大学英文学科卒業後の、1970年『天使が消えていく』で作家デビュー。『蒸発』で第26回日本推理作家協会賞を受賞。1989年、フランス語訳『第三の女』で第54回フランス犯罪小説大賞(ロマン・アバンチュール賞)を、2001年、中国語訳『Wの悲劇』で中国・翻訳作品賞を受賞する。2006年には推理小説の発展に貢献したことから第10回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ヨーコ・オクダ さん

    男女の愛憎、絡み合いベースの短編8本収録。必ずしも殺人が起こるわけではないが、不倫、嫉妬、保身、偽証等々、何らかの負の要素を抱えた女性がストーリーを引っ張っていく。うちのお気に入りは、表題作「二人の夫をもつ女」と「波の告発」かな。どちらも巧いのは勿論のこと、ラストの締め方が好き。女性側はある種の痛みを伴う決意をしている一方で、男性側はちっとも気付いてないという…。全編通して、女性の怖さを思い知らされつつ、夏樹センセの技量を再認識できる1冊。

  • yumiko さん

    中高生の頃、母の本棚にある文庫をくすねては読んでいた夏樹静子。 当時は大人の世界を無理やり背伸びをして覗き込むようだった。 久しぶりに改訂版を読んで謎解きの面白さ以上に感じたことは、日本社会の変化。特に女性の社会での在り様とそれに伴う気持ちの変化には、小説の中の彼女たちがあまりに古めかしく感じられるほど。 恋愛や結婚、出産、仕事に対する女性の意識は、この2、30年で急速に変わったのだなあと思わされる。 ミステリーではあるけれど、風俗小説のような読み方もできた一冊だった。

  • coco夏ko10角 さん

    8つの作品収録の短編集。面白い作品が多かった。特に最後の『夜明けまでの恐怖』は読んでてドキドキした。

  • すきま風 さん

    夏樹さんの本には本当に外れがない。男女の痴情のもつれ。何処にでも転がっているような、実際にあるかもと思わせる現実味が、短編ながら相変わらず読み手を惹きつける。こと恋愛が絡むと冷静な判断を失うのは、今も昔も変わらないのですね。短編集とは思えない濃密な一冊。

  • らなん さん

    夏樹さん51冊目。1976年。短編集。実際に読んだ本は、文庫本ではなく年代物の単行本で、小さい字の二段になったもので、目が少し疲れました。内容は、携帯もDNA鑑定もないけれど、それはそれで楽しめました。時代は変わっても、恋愛の愛憎は普遍で、そこから発生する犯罪もまた同じで、身近に起こりそうな話でした。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品