傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学 光文社新書

夏井睦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334035136
ISBN 10 : 4334035132
フォーマット
出版社
発行年月
2009年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
夏井睦 ,  
追加情報
:
18cm,301p

内容詳細

けがを消毒せず、乾燥させずに早くキレイに治す「湿潤治療」は、今各地に広まりつつある。傷治療や医学界の問題を鋭く検証する。皮膚という臓器の持つ驚くべき能力について、意欲的な仮説を展開しながら解説する。

【著者紹介】
夏井睦 : 1957年秋田県生まれ。東北大学医学部卒業。日本形成外科学会認定医。石岡第一病院傷の治療センター長。2001年、消毒とガーゼによる治療撲滅をかかげて、インターネットサイト「新しい創傷治療」を開設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • mitei さん

    本書では傷を消毒するのは良くないとのことだったが、確かにそうだなと思った。後半ではいろんな例を元に頑迷な学会を揶揄していたが、その辺を読むよりは次怪我した時には本書の治療法に従って治したい。

  • 文章で飯を食う さん

    「穀物食が人類を滅ぼす」を読んで、慌てて本書を買いに行った。医学が、まだまだ科学たり得ないことにびっくり。パラダイムの変換は、専門家ほど難しいことが納得できた。

  • hanagon44 さん

    門外漢にも何となく理解できるような気にさせる文章,またテーマ一辺倒ではなく飽きさせない,またご自身の理論展開の周辺部分を理解しやすくするための寄り道的な内容も適度に織り交ぜてあり,とても面白く,読んで満足感のある本でした。「ある時代や分野において支配的規範となる【物の見方や捉え方】のこと」と定義されているパラダイムが大きく変わるとき,つまりパラダイムシフトが起こっているとき,抵抗勢力になるか新興勢力になるか,物事の本質を見抜く目を,知恵を,勘を持てるようになりたいと思いました。

  • Kentaro さん

    皮膚の細胞は乾燥状態に置くとすぐに死滅する。真皮や肉芽は本来は非常に血流に富んだ丈夫な組織なのだが、乾燥させるとやはりあっけなく死んでしまう。神経細胞だろうが腸管上皮細胞だろうが、乾燥状態で死滅しない人体細胞はない。そして死んだ人間が生き返ることがないように、一旦死んだ細胞も組織も蘇ることはなく死骸になる。それがカサブタだ。従来は、カサブタができると治る、と誤解されていた。だから、早くカサブタができるようにとせっせと乾かしてきたわけだが、傷が治らないように、細胞が早く死ぬようにと一生懸命乾かしていたのだ。

  • baboocon さん

    面白かった!ケガをすると当たり前の様に消毒し、乾燥させて治るのを待つ…。そんな治療の常識を根本から覆す湿潤治療を考案し実践している医師による一冊。日常生活でできる大抵の擦り傷、切り傷、火傷などのケガは消毒せず、患部を乾燥しない様な被覆材で保護するだけで治ってしまうという。治癒過程の仕組みも理論的に説明していて、説得力がある。また大学病院など既存の権威ではこの画期的な治療法が受け入れられないという問題から、医学のパラダイムにまで話は及ぶ。このパラダイムシフトは医学以外の分野にも当てはまり、示唆に富んでいる。

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