A　way　of　ROUTE66 movin’on scene1 Photo　Postcard　Book

目次 : アメリカのメインストリートはシカゴのダウンタウンから始まる。/ トウイングカーの真っ赤な車体に誇らしげに６６のサインが描かれていた。/ 砂漠に沈んでゆく夕陽を眺めて走っていると、ちょっと古いＨＯＮＤＡとクルマで旅するファミリーに出会った。/ いい感じに錆びた５０年代のピックアップ。この道は古き良きアメリカのミュージアムだ。/ インターステートができて地図の上から姿を消したＲＯＵＴＥ６６。ヒストリックルートはフリウェイの脇をひっそりと走っている。/ 旅の中で何度、夕陽を見ただろうか。この日のサンセットは特に素晴らしかった。光のドラマを暗くなるまで眺めていた。/ 世界で一番有名な道を愛したのは、世界中から旅人が訪ねてくるＢＡＲＢＥＲのオーナーかもしれない。/ ２車線のローカルルートの横に整備されずに放置された路面を見つけた。往事は４車線のハイウエイだったのだろう。/ 真っ青な空をバックに鮮やかな６６のサインが浮かび上がる。ミッドポイント近くのバーベキューハウスの看板だった。/ 都会から肥沃な大地を抜け、不毛の砂漠を貫き遙か西まで道は続く。/ ロードサイドに輝く６６のサインに惹かれて、意味も無く停まってしまう。/ 彼はいつだって“そこにいるよ”/ ダイナーは旅人にとってオアシスのようなもの。/ 険しい峠を越えた先には黄金に輝く夢の土地が待っていたはず。/ 西日に照らされて輝くストップサインを横目に、道を少し逸れてみる。分岐をどちらに行くかは気分次第だ。/ シカゴから２４４８ｍｉｌｅ。サンタモニカ・ピアの目映いアーチが僕らを迎えてくれた。

【著者紹介】
Taka.Masui : 増井貴光。モーターサイクルのフィールドを中心に広告、雑誌等の撮影、コラム執筆などで活躍中。誌面に自ら登場することも多いフォトグラファー。日本国内、海外での取材・撮影は自らバイクを操り、走行しながらシャッターを切ることも。躍動感溢れるシーンを的確にとらえる撮影スタイルは特に評価が高く、ファンも多い。海外ではアメリカに精通し、ＲＯＵＴＥ６６、ドラッグレース、バハ１０００、ボンネビル・ランドスピードレース等の取材と撮影実績を持つ（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）